萌木の村 村民かわら版

八ヶ岳・清里高原「萌木の村」のスタッフが綴る季節ごとの村の表情や、個性あふれる各店舗のあれこれです。
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マンスリー上次さん 12月号

joji.jpg 今年も残すところ一ヶ月、日本にとっても、そして私たちにとっても、また皆さんにとっても、大きな出来事の多い一年だったと思います。
特に3月11日のあの日はその後の私たちにいろいろと考えさせられる事ばかりでした。その後の出来事一つ一つを考えるたびに、私たちは多くの先人たちの教えに導かれている事を知りました。
私も、また皆さんも、目の前に何かが起こると必ずある判断をします。その時の基準は人によって異なります。自分自身の基準はどこから生まれてきているのか。一年を振り返って考えてみました。
私の価値観は親をはじめとする「血」、生まれた「場所(土地)」、生まれた「時代」、そして出会った「人たち」によって形成されているのだと思います。それらの影響を受け、一本の木が育っていくように『価値』が成熟していくものだと思います。原石を先祖から受け継ぎ、それを多くの人によって磨いてもらい、その結果、その物(私)が見える物に対して、あるいは見えない物に対して判断していく力を与えられるのだと思います。
そういう意味では、今年は特に大きな判断をしなければならない年でした。
東日本大震災へのポール・ラッシュ・ドリーム・プロジェクトは、今になれば結果良かったと思うのですが、計画当初はあらゆる問題が山積みで、苦難というか、大きな壁ばかりでした。
それを可能して下さったのは、今は天国におられる私がお世話になった人そして今私の周りに居て下さる皆様一人一人が、私に力を与えて下さり、今回のチームの役割を与えて下さったのだと思います。
私も今まで与えてもらうばかりでしたが、一人の人間として次の世代に生きる若者たちにも、ポール先生が私に与えてくれたエネルギーのように与えられる生き方をしたいと思うようになりました。
本当に「人」そして「命」とは不思議なものですね。たった一度の人生、日本に生まれて良かった。そして数ある星の中で地球で良かった。考えれば考えるほど、全ての周りの物に感謝・・・、そんな事を強く思う一年。
私たちは来年も、このプログラムで東北の小学校を中心に企画を進めていきます。その時はまた、一緒にプログラムに参加して下さい。
本当に、今年も一年間ありがとうございました。
上次さんの気持ち
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