萌木の村 村民かわら版

八ヶ岳・清里高原「萌木の村」のスタッフが綴る季節ごとの村の表情や、個性あふれる各店舗のあれこれです。
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マンスリー上次さん 9月号

 私達は8月24日・25日・26日と、今年3回目のポールラッシュ・ドリームプロジェクトで石巻、気仙沼、陸前高田に行って来ました。そんな旅の中で、ある人がこんな事を言いました。「都会は人が造り、田舎は神様が造ってくれた。神様が造ってくれた田舎に経済性を求めて人々が手を入れ始めた事が、今回のような大きな被害につながったのかも知れない。」本当に田舎は神様が造られたもの。良く見ると良く出来ている。森が、川が、春夏秋冬が、私達に次から次に恵みを与えてくれる。何かの出来事は必ず偶然ではなく必然だと思います。人間が思い上がり自分勝手になった時、神様を警告を発してくれます。その時素直に反省すればあよいのに神をも恐れない人間が時として自分の都合で自然すら抑えられると思ってしまう。確かに一時的には抑える事も出来てしまう。だからまたまた自信を持ってエスカレートして行く。原発の問題だってそう。

 今私は萌木の村の中の【自然】を変えています。いや、変えているのではなく元に戻しているのかも知れません。そしてほんの少し私の都合をお願いしていると言ったら、正しいのかも知れないですね。
私は一番清里らしい「ここだけ」という萌木の村を作りたいと思っています。これから秋・冬、私はその作業を現場に入り、私の友人の章一さんとやって行きます。
今まで迷っていた事が確信に変わりました。
東北地方の再建についても、現在多くの意見で計画が進められています。横浜国立大学名誉教授の宮脇昭先生の提案『神様が造った田舎』に一番合っていると私は思います(ここで説明するには長くなるので皆様で調べて下さい)。神様に一番近い考えを持っていると思いました。そしてその考えとは対照的に思い上がった利権と経済性だけを追求する再建案が持ち上がって来ています。そして「欲」という物差しで物事を考える人は、それも又良しと思っているようです。実は私自身も自分の中に二つの自分が居ます。いや、居ました。しかし今、確信を持てるようになってからはもう一人の私はいなくなった気がします。

 これから神様と一緒に萌木の村づくりをする事が出来る季節。心がワクワクします。でも一日一日の作業はコツコツと。
皆さん、フィールドバレエを今年も支えて下さり、本当にありがとうございました。第24回の準備も始まりましたが、今回の公演の反省をしっかりして、新しいフィールドバレをまた提案したいと思っています。
上次さんの気持ち
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