萌木の村 村民かわら版

八ヶ岳・清里高原「萌木の村」のスタッフが綴る季節ごとの村の表情や、個性あふれる各店舗のあれこれです。
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マンスリー上次さん 10月号

 何故、先人たちは今と違い機械も電気も無い時代(と言っても私が言っているのは75年前清里に入植した人たちの事)この厳寒の地に体一つで、ほんの少しの道具で、松とクマザサに覆われた大地と戦いながら、開拓をする事が出来たのだろう。すごい人間力だとつくづく思う。今私が思う事は、その人たちがやってきた事に私は魅力を感じる。私が子供の頃のこの高原はものすごく美しかった。何故あんなにもきれいだったのだろうか。人間の力でコツコツ作り上げた物は美しい。世の中は今、画一化してやたらと便利にして大量に作り、安くする。どこへ行っても全て同じ、でもそれは何か違うような気がしてならない。
今私は「清里だけ」「萌木の村だけ」の物を作りたいと思っている。私が40年作ってきた物を背負いながら、私たちが作る物をつけ加えて未来に財産として残る「物」を作りたくて仕方が無い。

【都市は人間が作った物、田舎は神様が作った物】

神様が作った物にほんの少し手を加えさせてもらい、新しい魅力ある物を作りたいと思う。
今回の震災でも人間が災害をコントロール出来ると思い上がった事から大きな被害をもたらしたように思える。人間は本当に愚かなものです。歴史を顧みれば、その愚かさが分かります。ほんの少しだけ、他の生命体に比べて脳が働いたが為、思い上がってしまったのだろう。自然でなければ、必然でなければいけない。なのに日々の営みと我々人間だけの都合に合わせようとしてしまった・・・。

我々はほんの少し、元に戻すという事を考えるべきではないのか。その中で我々人間は質を上げていき、喜びとか感動を覚える、そんな生き方を求めて行く事が大事なのではないだろうか。

我々人間は他の生き物とは違い「知恵」を持ってしまった。我々にはこの知恵を正しく生かすという責任がある。素敵な知恵を使えるよう、人間磨きをしていきたいと思う。
上次さんの気持ち
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