マンスリー上次さん 12月号
2012.12.01 Saturday | moegi
選挙のこの時、いろいろと考えさせられます。
私は最近「ああ、そういう事か」と思う事があります。
実はこの国のリーダーと言われている人たちの中に、全部とは言いませんが「日本」という事に軸足を置いていない考え方をする人が増えているのではないでしょうか。例えば、私などは清里以外での生き方・生活など考えた事はありません。ブームが去ろうがこの地以外で、などと考えた事もありません。
私は【清里人】です。だからこの地にこだわります。しかし、この国の政財界のリーダーの方々はグローバルに考えるようになってきました。その事は決して悪い事ではありませんが、この国の事を考えるリーダーではありません。
私の友人の中にも、子供はアメリカに留学。フランスに、スイスに、そして仕事は世界企業へ、という人たちがたくさん増えてきました。本人も老後はスペインで、ニュージーランドで、又は子供がいるアメリカで、という考え方をもった人が大勢おります。そして日本が外国から遅れをとっても、リーダー層の人たちの中にそのような人たちが増えてきているという事です。
アメリカに留学した子供たちが本物の自由という事を学び、責任と義務を果たせば、自分の実力で生きて行ける事を知ったら、それに挑戦出来る優秀な人は、日本に帰って来ますか?しがらみ、年功序列等々。日本は民主主義という制度の中でリーダーを選びます。90%以上の私たちのように、この国の、田舎でしか生きていけないのいう人たちの多くが、この国の将来と今に不安をもっています。
でもこの国以外でも生活が出来るという選択肢をもっている人たちは、その人が悪いという事ではありませんが、真剣にこの国の事を考えますか?
本来、この国の事を考える優秀な人たちがこの国のリーダーでなければいけないのに、田舎に住む現場の一般の人たちがこの国の将来に不安をもち、答えを見つけられない事に心配をしているという現象が、この国の不幸です。
問題を解決するという事は、問題意識を持っている、その事を解決する能力を持っているという事が大事です。でも、問題を解決出来る能力を持っている人がこの国の問題を解決する前に、別の選択肢を選んでしまうというこの現実。だから、選挙の時だけ、90%のこの国でしか生きられない我々と同じ問題意識を持っているような事を言います。しかし本当に強い思いで言っているのではない為に、問題を先送りばかりしてしまいます。
日本の中だって同じです。地方の時代だと言っているのですが、全国の例えばリーダー・知事さんの子供たちは、その県に残って生活していますか?リーダーの資質は人間性・知識・創造性など必要なものがあります。誰でもリーダーになれるわけではありません。そのような能力をもって人間が皆都会に行ってしまうとしたら、田舎は、地方は、残された中で「消去法」で指導者を選ばなければなりません。今、本当にこの国生きる・この地に生きるという、強い考えをもつ優秀な人材が、リーダーとして求められているのだと思います。
人は生まれて来た時から個性を持っています。能力も違います。そしてそれぞれの生きて来た役割があります。その役割を自分も他人も認め合い全うして、一つの目的を達成する事が、生まれてきた私たちの大事な責任であると同時に、生き甲斐であるのだと思うのです。
私は思うのです。
こんな時代だからこそ、新たな創造が生み出される時代だと。こんな時だからこそ、本質を探す事が出来ると。
苦しい中だから、難しい時だから、私たちは今、実力をつけさせてもらっていると思うのです。
今、萌木の村はとってもおもしろい所に変わりつつあります。何故かというと、今まで自分たちの中では普通だと思ってやってきた事が、実はここでしか出来ない、この人でしか出来ない、という事がわかってきたからです。オルガンビルダーの脇田直紀さん。フィールドバレエの舞台づくりのプロフェッショナル・小林雅之さん。ビール職人・中村和彦さん。バーテンダー・久保田勇さん。オルゴール館でピアノ演奏をされている平澤真希さん。成尾亜矢子さん。萌木の村の環境計画をすすめられているポール・スミザーさん。薪づくりの名人・輿水章一さん。
今まで普通にしていた皆さんが、実は他の誰にも出来ない技術とセンスをもっているプロフェッショナルある事に気づいたのです。そんな一人一人がそれぞれの得意な事を追求して、その人たちの力で新しい萌木の村を創ろうと考えるようになりました。
萌木の村のフィールドバレエでも、新たな挑戦のアイデアが生まれ始めました。来年のフィールドバレエは、今まで皆さんが考えていたものとは全く違う、清里だけの新しい提案をする事が出来ると思います。
それぞれのスタッフは、気がついたらとってもすごい実力を身につけていました。多くの場合、夢や発想があっても技術や体力がついていかず、出来ない事が多かったように思います。しかし私たちは清里という自然の中で鍛えられ、生きてきました。だから、皆骨太の技術と体力の持ち主ばかりです。
その人たちの役割を生かし新しい作品を今創ろうと思っています。今の時代はすぐに結果を出そうとしますが、私たちはコツコツと時間をかけ、3年、5年、10年と長いスパンで作品を作っていきます。その一歩をスタートしました。私たちには10年後のその姿が今見え始めています。皆さんには今私たちが日々やっている事はわかりにくいかも知れませんが、何が変わるか、どんな物が出来るか、想像して下さい。
今の日本、皆夢を見つけにくい時代だと思いますが、夢は一長一短に出来る物ではありません。私達がコツコツやってきた事に神様がご褒美として、「夢」を与えてくれたのだと思います。
今私は毎日、明日が来るのが楽しくてしかたありません。10年後、3650日後に一日一日近づいているからです。これが【開拓】なんだろうなと思います。やっと先人たち開拓者の気持ちが、ほんの少しわかる自分がいる事に気がつきました。
この冬、お出かけください。そして私の「夢」を聞いて下さい。もしかしたら、一緒に夢を創る仲間になっていただけるかも知れません。
私は最近「ああ、そういう事か」と思う事があります。
実はこの国のリーダーと言われている人たちの中に、全部とは言いませんが「日本」という事に軸足を置いていない考え方をする人が増えているのではないでしょうか。例えば、私などは清里以外での生き方・生活など考えた事はありません。ブームが去ろうがこの地以外で、などと考えた事もありません。
私は【清里人】です。だからこの地にこだわります。しかし、この国の政財界のリーダーの方々はグローバルに考えるようになってきました。その事は決して悪い事ではありませんが、この国の事を考えるリーダーではありません。
私の友人の中にも、子供はアメリカに留学。フランスに、スイスに、そして仕事は世界企業へ、という人たちがたくさん増えてきました。本人も老後はスペインで、ニュージーランドで、又は子供がいるアメリカで、という考え方をもった人が大勢おります。そして日本が外国から遅れをとっても、リーダー層の人たちの中にそのような人たちが増えてきているという事です。
アメリカに留学した子供たちが本物の自由という事を学び、責任と義務を果たせば、自分の実力で生きて行ける事を知ったら、それに挑戦出来る優秀な人は、日本に帰って来ますか?しがらみ、年功序列等々。日本は民主主義という制度の中でリーダーを選びます。90%以上の私たちのように、この国の、田舎でしか生きていけないのいう人たちの多くが、この国の将来と今に不安をもっています。
でもこの国以外でも生活が出来るという選択肢をもっている人たちは、その人が悪いという事ではありませんが、真剣にこの国の事を考えますか?
本来、この国の事を考える優秀な人たちがこの国のリーダーでなければいけないのに、田舎に住む現場の一般の人たちがこの国の将来に不安をもち、答えを見つけられない事に心配をしているという現象が、この国の不幸です。
問題を解決するという事は、問題意識を持っている、その事を解決する能力を持っているという事が大事です。でも、問題を解決出来る能力を持っている人がこの国の問題を解決する前に、別の選択肢を選んでしまうというこの現実。だから、選挙の時だけ、90%のこの国でしか生きられない我々と同じ問題意識を持っているような事を言います。しかし本当に強い思いで言っているのではない為に、問題を先送りばかりしてしまいます。
日本の中だって同じです。地方の時代だと言っているのですが、全国の例えばリーダー・知事さんの子供たちは、その県に残って生活していますか?リーダーの資質は人間性・知識・創造性など必要なものがあります。誰でもリーダーになれるわけではありません。そのような能力をもって人間が皆都会に行ってしまうとしたら、田舎は、地方は、残された中で「消去法」で指導者を選ばなければなりません。今、本当にこの国生きる・この地に生きるという、強い考えをもつ優秀な人材が、リーダーとして求められているのだと思います。
人は生まれて来た時から個性を持っています。能力も違います。そしてそれぞれの生きて来た役割があります。その役割を自分も他人も認め合い全うして、一つの目的を達成する事が、生まれてきた私たちの大事な責任であると同時に、生き甲斐であるのだと思うのです。
私は思うのです。
こんな時代だからこそ、新たな創造が生み出される時代だと。こんな時だからこそ、本質を探す事が出来ると。
苦しい中だから、難しい時だから、私たちは今、実力をつけさせてもらっていると思うのです。
今、萌木の村はとってもおもしろい所に変わりつつあります。何故かというと、今まで自分たちの中では普通だと思ってやってきた事が、実はここでしか出来ない、この人でしか出来ない、という事がわかってきたからです。オルガンビルダーの脇田直紀さん。フィールドバレエの舞台づくりのプロフェッショナル・小林雅之さん。ビール職人・中村和彦さん。バーテンダー・久保田勇さん。オルゴール館でピアノ演奏をされている平澤真希さん。成尾亜矢子さん。萌木の村の環境計画をすすめられているポール・スミザーさん。薪づくりの名人・輿水章一さん。
今まで普通にしていた皆さんが、実は他の誰にも出来ない技術とセンスをもっているプロフェッショナルある事に気づいたのです。そんな一人一人がそれぞれの得意な事を追求して、その人たちの力で新しい萌木の村を創ろうと考えるようになりました。
萌木の村のフィールドバレエでも、新たな挑戦のアイデアが生まれ始めました。来年のフィールドバレエは、今まで皆さんが考えていたものとは全く違う、清里だけの新しい提案をする事が出来ると思います。
それぞれのスタッフは、気がついたらとってもすごい実力を身につけていました。多くの場合、夢や発想があっても技術や体力がついていかず、出来ない事が多かったように思います。しかし私たちは清里という自然の中で鍛えられ、生きてきました。だから、皆骨太の技術と体力の持ち主ばかりです。
その人たちの役割を生かし新しい作品を今創ろうと思っています。今の時代はすぐに結果を出そうとしますが、私たちはコツコツと時間をかけ、3年、5年、10年と長いスパンで作品を作っていきます。その一歩をスタートしました。私たちには10年後のその姿が今見え始めています。皆さんには今私たちが日々やっている事はわかりにくいかも知れませんが、何が変わるか、どんな物が出来るか、想像して下さい。
今の日本、皆夢を見つけにくい時代だと思いますが、夢は一長一短に出来る物ではありません。私達がコツコツやってきた事に神様がご褒美として、「夢」を与えてくれたのだと思います。
今私は毎日、明日が来るのが楽しくてしかたありません。10年後、3650日後に一日一日近づいているからです。これが【開拓】なんだろうなと思います。やっと先人たち開拓者の気持ちが、ほんの少しわかる自分がいる事に気がつきました。
この冬、お出かけください。そして私の「夢」を聞いて下さい。もしかしたら、一緒に夢を創る仲間になっていただけるかも知れません。
上次さんの気持ち
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