萌木の村 村民かわら版

八ヶ岳・清里高原「萌木の村」のスタッフが綴る季節ごとの村の表情や、個性あふれる各店舗のあれこれです。
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"山作り"の音が聞こえる

舩木村長さんに「森で面白い人が面白い事をしているから!」と興奮気味に誘われたので行ってみると、広場の東側の森の中から、何やら心地よい、リズミカルな音がこだましていました。
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この方は甲州市の大工さん、雨宮さんです。
製材や加工に一切機械を使わず、森で切り倒された木をその場で柱や梁など、建築に必要な材料に仕上げていく珍しい大工さんです。

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工場での機械による製材は短時間で均等な形に揃えられるが、その木が持っている個性や繊維までも無駄に切り落とされてしまうため、せっかくの木本来の強度が保てないのだそうです。
雨宮さんは昔ながらの手法にこだわり、斧やまさかりといった言わゆる「手道具」という道具を駆使し、極力木の強さや美しさを生かすべく、材料を形づくっていきます。この作業が「木作り」や「山作り」と呼ばれているのだそうです。道具の一振り一振りが正に木と対話しているかのようでした。

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村の林に立っていた木々たちは、職人の技により、新たな花壇の一部として生まれ変わります。
幾年月、風雪から村を守って来た証であるその曲線は、美しい形そのままに花に囲まれる事でしょう。
季節の表情
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