萌木の村 村民かわら版

八ヶ岳・清里高原「萌木の村」のスタッフが綴る季節ごとの村の表情や、個性あふれる各店舗のあれこれです。
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マンスリー上次さん 5月号

 私は今日4月28日、萌木の村の広場の落ち葉拾いと花壇の草取りをしました。その時おばあちゃんとお母さんとお孫さん達が話している事が私に聞こえてきました。私は今ポール・スミザーさん達と、萌木の村の森と花壇の整備をしています。ここだけの素敵な場所を作りたいとの願いで毎日作業をしてきました。一言で"どんな所"と言う事は出来ないのですが。
通りかかったその家族は、おばあちゃんがお孫さんにこう話しかけていました。『ここは平和なところだね』その言葉を耳にして、私は熱いものを感じました。
今私たちがしている事はとってもシンプルな事です。原風景を作るために森に手を入れ、一本一本の木々が、山野草が、力強く生きていける景観を作るという事です。
その事が"THE" ザ・萌木の村になると思っています。
そんな思いでしている事が、"平和"という感じ方をしてもらえている事に、とってもうれしく思いました。
 今私は一緒に働く仲間に毎日言い続けています。「作業ではなく"仕事"を。萌木の村に来た事が皆様の心に残る、感動・思い出に残る、そんな仕事をしよう」と。
ポール・スミザーさんが植えた原種のチューリップが咲き始めました。彼の考えている事が見える形で現実化してきています。
森の木も、広葉樹は昨年伐採した所から新しい芽が出始めました。これを大きく育てて健康な木にしていきます。木に枯れ枝があるという事は、木が不健康だという事です。清里の自然は、いや日本中の森は密植し過ぎていて、上に上にと伸びて、弱々しくやっと生きています。もしかしたら。私たち人間も何か同じに見えます。
自然も良い環境を作るのも一緒で、私たちもこの地で素直に生きられるような考え方と行動をしていきたいと思います。その事が"ザ" "ここだけ" "この時だけ" 、そしてその感動は静かで穏やかな『平和だね』という言葉、そこに通じるものなのかも知れません。
勿論、今は生みの苦しみはあります。人は変わる事にとっても臆病です。仲間全員が私の気持ちを分かってくれている訳ではありません。私はお客様にも働く仲間にも、一歩ずつ前へ進み、その事が少しずつ分かってもらえるように努力していきますので、見守って下さい。
上次さんの気持ち
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