萌木の村 村民かわら版

八ヶ岳・清里高原「萌木の村」のスタッフが綴る季節ごとの村の表情や、個性あふれる各店舗のあれこれです。
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マンスリー上次さん 1月号

  堀江貴文(ホリエモン)の「ゼロ」と井川意高の「熔ける」の二冊の本を年末に読んだ。二人の人生を対比しながら自分を重ね合わせ、考えさせられた。
特に私はホリエモンが昔から好きだった。価値観は私とは違うが、一つの目的を持った時のあの働き方・生き方はすごいと思っていた。大王製紙創業家三代目の"転落"の井川意高さんの仕事に対する考え方の中には共感でき、学ぶべき事も多かった。また堀江貴文さんのすべての失敗もゼロに戻る、そこから一歩を積み上げていくという事は、今の清里・萌木の村にも通じる。

 私は今月65歳になる。萌木の村の環境整備とスタッフ一人一人の生き甲斐を持った目標作りをサポートするのには、あと数年が必要だ。私の仕事は私の考え方で、その事をプログラミングする事が私のやりがい・楽しさになるのだと思う。私はこの本の二人の著者のように優秀ではないが、彼等と同じような過ちも何度となく侵してきた。良き友人にもまた師というような方々にも出会って道を教えてもらえた事もたくさんあった。仲間を信じ、保証人のはんこを押して一億近い弁済をさせられた事もある。バブルの時に萌木の村周辺の土地を乱開発から守るために今考えると信じられない価格で8ヵ所を押さえてきた。そこには十億近いお金が支払われた。
彼等二人が自分の人生をオープンにして人生の失敗をさせないように思う優しさは共感できる。そして私の人生もよくよく考えてみると、相当波瀾万丈だと思った。そしてその事を伝えていかなければならないと思った。
私の場合、知識、基礎能力が浅はかなまま大きな目標を持ってしまうために、いつもそのギャップでアンバランスが起こり、多くの人たちにその事を叱られ注意される人生だった。
ホテル、オルゴール、バレエ、ビール、すべてその時その時に私の周りにはプロフェッショナルの人たちが現れ、サポートしてくれる。そのために外から見ると実力があって今があるように見えるのだが、実は【一歩間違えば大変な事になっていた】一歩踏み出すと、いつもその道の達人と言われるような人が私に手をさしのべてくれるのである。
でもこれからはそんな人だのみに甘えてはいられない。自分の意志で、出来る事で、目標を持って作り上げて、次の世代に基礎を作り上げプレゼントしてあげたいと思う。

 すべてを"ゼロ"と思い一歩ずつ積み上げていくスタートの年にしたいと思う。
人生とはなんですか?仕事とはなんですか?を、私の生き方の中から少しでも見えるような『自分作り』に努めたいと思う、年始めです。
上次さんの気持ち
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