萌木の村 村民かわら版

八ヶ岳・清里高原「萌木の村」のスタッフが綴る季節ごとの村の表情や、個性あふれる各店舗のあれこれです。
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マンスリー上次さん 6月号

joji_tona.jpg オバマ大統領の広島での挨拶に感動しました。アメリカの大統領を取り囲む多くの矛盾の中で、オバマさんは自分自身の求める理想と、厳しい現実のギャップの中から広島訪問を実現させたのです。リーダーとはいつでも勇気を持って現実を変えていく一歩を踏み出していかなければいけないことを教えてもらった気がします。彼の言葉の中に「核兵器のない世界は、自分が生きている間に実現することはできないが」という言葉がありましたが、今、私達がやっている景観づくりも私達が生きている間には理想の清里風景は作りきることができないと思います。しかし100年後200年後にはそうなってほしいと思う気持ちで、一歩一歩前進しているのです。

 毎日、朝、目が覚めると庭を見るのが日課です。毎日見ているのに毎日ドキドキするのです。これほどきれいに日々育っていく姿は私達に大きなパワーを与えてくれるものです。萌木の村の広場は80%くらいの仕上がりだと思います。これからオルゴール館・ホテル・ロックの周辺へと作業が続いていきますが、ポール・スミザーさんの考える庭の計画は、私達の考えをはるかに超越して提案されるのです。先ごろオルゴール館前の庭の計画について、一緒に作業している輿水さん、中嶋さん、私で「きっとこうするだろう」と想像しあっていました。しかし、先日スミザーさんが私達に庭造りの提案を話してくれた内容は、3人が考えていたこととはまったく違ったのです。そして、その提案を聞いた私達3人は、誰ひとりとしてその提案に疑問を持つことなく、素晴らしいと思えたのです。きっとできあがった時には、初めて見る人は「昔からこうだったんだろう」と思うような景観になると思うのです。大胆な発想で大改修工事です。ひとつひとつが手作業でとても厳しい労働になると予想されるのですが、チャレンジしたくなるような提案なのです。こうなるよ、と皆様に伝えにくいのですが、ともかく楽しみにしていて下さい。

 私は萌木の村の庭だけが進化し、育てば良いと思っているのではありません。萌木の村全体がどこにもなくて、ここを訪れれた人が“何か”を感じてもらえるような所にしたいと思っています。今の時代の価値観は人それぞれ違います。また、人の持っている能力は人によって違います。私達は決して大きな力を持っている集団ではありません。みんな小さな力しか持っていません。そんなひとりひとりですが、みんなで力を合わせ、大きな感動を感じさせてあげたいと思うのです。同じ時代・同じ世界に生まれてきたひとりひとりですが、生きている間に得られる感動は人によって大きな差があります。私は、萌木の村に関わる人達に“感動”という財産貯金をしてもらいたいと願っています。ちなみに私の感動貯金の残高は日本では一番、世界でもベスト10に入るほどです。夏にはまた“フィールドバレエ”という大きな感動収入が入ってきます。また残高が増えそうです。皆さんにも配当しますので楽しみにして下さい。
上次さんの気持ち
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