萌木の村 村民かわら版

八ヶ岳・清里高原「萌木の村」のスタッフが綴る季節ごとの村の表情や、個性あふれる各店舗のあれこれです。
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マンスリー上次さん 3月号

joji.jpg 今年は雪の少ない冬だと思っていたら、先週二度に渡り大雪が降りました。あまりにも乾燥が続き、萌木の村広場の芝が枯れていき、心配していた時だけに恵の大雪でした。私たちのように自然と共に生きる場所に住む者にとって、いつもと違うという事にはすぐ敏感になります。変化には二つあると思います。一つは毎年十人ずつ変化していく現象と、もう一つは突然今まで全くなかった事が起きる事です。昨年、萌木の村広場の芝の中に、私が名も知らない雑草が異常繁殖しました。こんな事は初めてでした。どうやってそれを駆除すれば良いかわかりません。自然の中で住むという事は、それらの現象に正面から受け止め、生きていかなければなりません。今の世の中が多くの別の問題で混沌しています。その事も確かに大きな問題ですが、私たちのもっと基本的な問題のほうがはるかに大切なのに、その事を考えずに一日一日過ごしてしまうと、そのつけは大きな負債として残ってしまうのではないかと思うのは私だけでしょうか。「この清里とはいったい何なんだ?何の役割があるんだ?迷うな、迷うな」断固たる価値を今、文章にして皆が共有すべき時だと思います。
最近私は、この清里の歴史の中で住人が一番輝いていたのは、いつだったのかと考える事があるのです。戦後の開拓時代みんな苦しかったが、お互いに助け合い、夢と希望を追いかけていたあの時代の人達が一番輝いていたのではないかと思うのです。私はその理由として、恐らくその時の価値観と今の時代の価値観の違いではないかと思うのです。開拓して畑を作る事、種をまき作付けする事、すべて準備から始まるのです。この準備という事はすごく大事で、それこそ収穫の時の喜びを創造するのではないかと思うのです。今の時代もすべて同じだと思うのですが、多くの事が分業化、効率化してしまい、見えないことが多くなってしまったのではないかと思います。私は田舎で住むことは、決して効率化を求めるのではなく、別の方法を探るべきだと思います。こんな事を考える今日この頃!
上次さんの気持ち
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