このたび出来上がったピルスナーはいつものピルスナーとはひと味違います。
以前にご紹介した、かつてここ北杜市がホップ栽培全盛だった頃の忘れ形見、その一株から大事に大事に育てられ、ようやくこの夏に収穫、時代の流れを知る生ホップ「甲斐黄金」はタッチダウンビールの原料として釜へと入ったのでした。
10月11日、こうして完成した"北杜市産ホップ使用のピルスナー"を囲んで試飲会が催されました。夢の一株を大切に生かし続けてこられた小尾章雄さん、そのホップを奇跡的に現代に蘇らせ、ビールの原料にするまでに手間をかけた地場正充さん、北杜産のホップと萌木の村のタッチダウンを引き会わせてくれた西田のぶやすさん。そしてタッチダウンビールの生みの親・山田一巳さん、もちろん村長の舩木さんもいます。
かつてホップ農家だった小尾さんは、舩木村長のお父さんと古くから親交があったそうです。まだ萌木の村にブルワリーができる遥か昔、しかし小尾さんのホップを見て村長のお父さんは清里オリジナルのビールが生まれることを既に夢見ていたのだそうです。
舩木村長
『"偶然"というより"必然"だと思った。小尾さんと父との関係を今日初めて知り、驚きそして感動した。素晴らしい生産者が地元にいて、そして素晴らしい技術者がビールを作ってくれる。萌木の村はなんて幸せなんだろう。このような人たちがもっともっと絵になる場所になっていけば、"宝物"は増えていくんじゃないかな。』
※"北杜市産ホップ使用のピルスナー"は今月中旬頃より随時レストランやお土産用で販売されていきます。なお今回の仕込みは6000リットル、数に限りがありますので、売り切れの際はご容赦願います。次回は来年の夏に収穫されるホップから仕込まれます。お楽しみに!