萌木の村 村民かわら版

八ヶ岳・清里高原「萌木の村」のスタッフが綴る季節ごとの村の表情や、個性あふれる各店舗のあれこれです。
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マンスリー上次さん 4月号

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「第1回全国バレエコンクールin八王子」に寄せたお祝いのことばです。

コンクールに出場する皆さん、今日は今まで努力してきた自分を思いっきりアピールして自分自身楽しんで下さい。私はスペシャルオリンピックス日本・山梨の会長をしています。知的発達障害を持つ人達がスポーツを通して前向きに生き、仲間を作り、自分自身が誇りを持つ事がこのスポーツ大会です。国内大会の他に世界大会もあります。先日も冬の大会が福島県で行われました。私達山梨県からもアスリートが参加し、皆自分の実力を出し充実した大会になりました。私共の1人のアスリートがスピードスケー卜100mにエントリーしました。スケートを始めて間もない彼は皆がゴールした時にまだ3分の1位の所を1人で滑っていました。50mを越えた頃から会場からガンパレ!ガンバレ!の大きな拍手、大きく皆から遅れてゴール、でも彼は滑りきったのです。自分自身との戦いに勝ったのです。コンクールですから1位2位に入賞する人、賞に届かなかった人、色々な結果が出るでしょう。喜びと悲しみ、でも長い皆さんの人生にとっては、全ての結果が大きな財産です。たとえビリでも大きく胸を張って参加出来た事に感謝し、多くの仲間に支えられている事を知り、この大会を自分のバレエ人生の節目にして新しい希望に向かって欲しいと思います。100m氷の上で滑りきった彼がゴールでガッツポーズをとり、喜びを全身で表した姿に私は感動しました。ここに参加した全てのバレエダンサーが舞い終わって袖に引き上げた時、彼と同じ気持ちになれるよう祈り私の言葉とします。


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 いよいよ清里も冬の眠りから覚め、芽吹きの季節になりました。そして私達も何か、スタートの体制に入ったような緊張の一瞬です。
4月にホール・オブ・ホールズでは2人のピアニストが世界で初めての、"オルゴールとピアノの共演"という新しい試みが行われます。コロンブスの卵ではないですが、ピアニストとオルゴールの共演などというのは、私の知る限り世界で初のプログラムです。
先日ある外国の方が日本人の仲間と一緒に来て下さりました。その中のイタリア人の方が自動演奏楽器を聴いて感動し、次から次へ、同じ楽器の曲をリクエストするのです。お連れの日本の方は、最初の1曲目は驚きと興味を持って下さるのですが、3曲目ぐらいになるとそれは苦痛のようです。それは何故かと言うと、私はこういう事だと思うのです。イタリアの方は曲を聴きながら、オペラやバレエ、ミュージカルの舞台が彼の頭の中を駆け巡るのです。だから、次から次へと・・・。しかし日本の方は美しい曲だったとしても、外国の歌を聴いているようなもので歌詞が分からないのと同じです。
これからのオルゴール館は、その"分からない事"の無いようにピアニストの2人が曲の説明をして下さるのです。来て下さった方が、オルゴールを聴いて「ああ、そういう事だったのか」、モーツァルトやショパンがものすごく身近な存在になる事は間違いないです。そして2人のピアニストは魅力的な方々です。ぜひ会いに来て下さい。
ホテルは4月に清里ならではのバーに改造します。どこにも無い、八ヶ岳のバーにします。久保田君という若いバーテンダーの夢と、私達スタッフ全員の夢として、清里の夜を楽しんでいただきます。
また広場の丘の所に穴を掘りました。10m奥に進み、途中で両サイドに3mの横穴を。何に使うかというと、そこで生ハムを寝かします。ワインセラーにもします。

私達は今『ザ・萌木の村』を追求しています。
楽しみに来て下さい!
上次さんの気持ち
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マンスリー上次さん 3月号

joji.jpg 私は今、高校の時の同級生の有人と共に小山の所に穴を掘っております。もう10mぐらい進みました。この穴は"夢の穴"です。ワインをストックしたり、自然の氷を保存したり、ともかく、土に囲まれた魔法の地下室です。その穴の入り口をどうするか?石積みにするか?私の昔からの友人で石の専門家、岐阜・中津川の博物館の岩本哲直さんに私たちは相談に行きました。彼は12000トンもの石を使いピラミッドを作ってしまった男です。昔から夢を追い続けており、私の100倍も夢を食べて生きている人です。私と同い年ですが、今までやってきた事を聞こうとしたら、一週間は聞き続けなければなりません。その彼が今、地球を変えるような大きなシステムを作り上げました。それは「ミネラル炭製造機」です。炭を土地改良や水質改良には今までにもいろいろな方が作り、至る所で使われています。でもそれらの物とは全く違う物を作り出したのです。それは石を知り尽くした人だから出来た物です。ともかく彼は勉強家です。分からない事があると専門書を読み、理解するまで調べる。鉱物の事については私が思うに大学の鉱物学の先生より実践的に詳しいのではないかと思います。ミネラルは鉱物の中に含まれているのだそうです。鉱物を知り尽くしているから、今回のシステムを作る事が出来たのだと思います。炭を作る時に発電し、お湯を作る事が出来、出来上がった炭にミネラルを閉じ込め、現代の食物に、そして人間に不足がちなミネラルを全ての源である土地・水に供給する事が出来る。その実験結果は全てに良い結果が出ています。
私は最近思うのです。このような夢を追う人はいっぱいいるのに、それが本当に良い事なのに、みんなに知られないという事が何と多いことだろうか。私は彼の生き方を見ていて、ずっと人生夢を追いかけ、最初は「本当かよ」と思いましたが、二度見に行き、話を聞き、二度目の時は専門家にも一緒に行ってもらい、彼も眉唾ではと思っていたようですが、聞いて驚いておりました。それは岩本さんの知識の深さです。そこから生まれてきた物だから、いつかこのシステムがこの日本を救うのだろうと思うのです。
そして私も夢を創る事を自分の役割として、今日を生きなければと、また強く思うようになりました。私にこれだけのインパクトを与える岩本さん、いつか私もこんな思いをさせられる側になりたいものです。
そんなチャンスは今年もいっぱいあると信じて・・・。
上次さんの気持ち
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マンスリー上次さん 2月号

joji.jpg 「萌木の村は、文化を創るために何ができるか?」

 ここ数年の清里が置かれている状況は非常に厳しいものがあります。以前に比べ繁忙期と呼べるシーズンが半減していること。冬の閑散期が正月明けからGW前までと長く、体力的に弱体化しています。売上アップが見込めない現実の中で、現状を乗り切る為に無駄を省き、経費を抑え、何とか今日まで萌木の村を維持してきました。そして今何をしなければいけないのか?何が一番大事なことなのか?と日々考えています。

 この度、私たちの萌木の村を舞台に、清里の宝物=オルゴール(萌木の村の宝物は清里の宝物でもあるのです)を活かしたいという力強い協力者があらわれました。ピアニストの成尾亜矢子さんです。昨年のオルゴール館のクリスマスコンサートに出演していただき、私はその内容に非常に感動しました。日本で初めてと言えるでしょう、ピアニストとオルゴールが共演する癒しのプログラムなのです。私は以前から自動演奏楽器と演奏家の生のコラボレーションをどうしてもやりたいと思っていましたが、演奏家の感性(センス)と技術と知識、そしてメンテナンスされたオルゴールの音色が互いに共鳴しあって初めて可能になるプログラムであり、自分自身で「無理なプログラムである」と勝手に限界を決めて諦めていました。しかし、成尾さんのコンサートは私の期待を十分充たしてくれる内容だったのです。そして私は彼女に「清里のオルゴール博物館でしかできないコンサート」の企画を綿密に練ってもらうことをお願いし、彼女は自分自身のコンサートスケジュール以外でその可能性を探ってくださいました。何百年という音楽の歴史に存在し続けた自動演奏楽器と現代の演奏家が共演する夢のコンサートが実現するのです。
 人は考えて行動を起こすと運は巡ってくるものです。私のお世話になっている安達原玄仏画美術館館長さんが一人の女性を紹介してくださいました。平澤真希さんです。平澤さんはポーランドへ渡り世界で活躍し、つい先ごろ日本に帰国したばかりの一流ピアニストです。平澤さんも協力をしていただけることになり、心強いかぎりです。
 萌木の村を開いた当時、私は清里で何かことを起こす場合、絶対二流はダメだ、と思っていました。「え!?こんな田舎なのにすごい!」と、本物がわかる人に驚きを与えるくらいのことをしなければやる意味がないのです。しかし、バブルがはじけてこの地が衰退していく中で、私は妥協し続けていました。今回のお二人との出会いはそんな私の目を覚まさせてくれたのです。もちろん目標は簡単に達成できるとは思いませんが、私の中ではプログラムを企画・実施することが目標達成の道であると確信に変わってきました。

 時を同じく妻・洋子も同じ悩みを持っていました。妻は、東京の牧阿佐美バレエ団でソリストとして、川口ゆり子先生や今村博明先生と同じステージで活躍したダンサーの一人でした。その彼女が教室を開いて30年、機会あるごとに今村・川口両氏の助けを受け、教える生徒たちは大きく育ちました。地方のバレエ教室としては田舎のレベルをはるかに越え、都会のバレエ教室にも決して負けない立派な教室になってきました。教室出身でパリで勉強しフランスのバレエ講師の国家資格を取得した教師も迎え入れました。しかし彼女は、自分の教える生徒たちを一流のバレリーナからも直接指導してもらえるようにもしたいと思うようになってきました。確かに息子・舩木城そしてその妻・高山優が海外から帰国した時には、バレエ教室の生徒たちは現役の世界レベルを感じることが出来ます。しかし、それは一年に1回か2回です。常日頃から世界を意識して練習する環境が生徒たちにとっていかに大事なことか、意識するようになったのです。しかし、妻も私と同じように壁につきあたっていました。一流の先生を清里へお招きする経費は、教室運営を大きく圧迫するのです。「こちらで用意できる数字はとても失礼で言えない、でも何とか来ていただきたい」という葛藤を続けていました。ところが先日、オーストラリアへ帰る息子が「芸術家は夢を追うものだ。本物の芸術家の中には、母の夢に答えてくれる人が必ずいる。」とアドバイスをくれたのです。そして彼女は自分の夢を熱く周りの人に語り、その結果、協力してくださる方が現れたのです。舩木洋子バレエスクールの生徒たちは毎月1週末、日本の舞台で活躍するすばらしい先生方と時を過ごすことが出来るようになりました。

 何が大事なのか?ダンサーにしてもピアニストにしても、もちろん技術・知識は一流であるということが大事です。さらに私がもっと大事だと思うことは、その人たちが持ち合わせている”人間力”です。ありがたいことに清里は、この”人間力”を持った人たちがどの時代にも生きてくれているのです。萌木の村の40年の歴史は、この”人間力”を持った人たちとの絆の上に成り立ってきました。萌木の村はこの大切な絆を信じ、初心に帰ります。守りに入らず、一歩一歩前進して行きます。「Do Your Best! And It Must Be Firstclass.」最前を尽くし、一流を目指します。皆様に感動していただけるすばらしい場所作り・時間作りをしていきます。
上次さんの気持ち
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マンスリー上次さん 1月号

joji.jpg 不思議な魔法の国・地球に生まれて、私は1月17日に63歳になります。その地球の日本の清里に生まれたことにより、又この時代この場所だったことにより、多くの出会いや多くの感動を経験させてもらいました。
私が生まれた昭和24年頃の清里は戦後の開拓時代。物心のついた私の記憶に残っていることと言えばドラム缶の風呂、薪ストーブ。父が農場で働いていたので私も子牛や羊と遊びながら育ちました。
そんな開拓地の清里が美しい環境・景観を生かしてリゾート地に変わっていきました。私たちはそんな中にどっぷりと浸かって生きてきました。
子供の時にポール先生に出会えたことが特に私の人生に大きな影響を与えました。が、そんな運命的な出会いを深く考えてはいなかったかも知れません。最近そのことがとっても気になり、強く考えるようになってきていると、自分では思います。私の役割は何なんだ?何をしなければならないのか?何の為に? 等々・・・。
私は「感動」というものが自分の中で一番大事なものだと思っていることに気づきました。それも透明な美しい感動。その追求をし続けることが私の役割なのだと思うようになりました。
新しい年もそのことを追い求めます。皆さんとともに「感動」と「感謝」そして「笑顔」の大きな輪を広げていきたいのです。今年もどうか、「仲間」になって下さい。
今年も被災地の学校を中心に、【ポール・ラッシュ・ドリームプロジェクト】としてバレエとオルゴールを持って公演に行きます。東北の皆さんにほんの少しでも勇気と笑顔のお手伝いが出来ればと思っています。
その為にも、清里・萌木の村の充実が大事なことだと考え、ステップアップし、私たち一人一人が成長していきたいと思っています。


【ポール・ラッシュ・ドリームプロジェクト】
2012年5月15日〜25日
岩手県・宮城県・福島県の中の10町村で10公演を予定しています。
http://www.moeginomura.co.jp/PRDP/index.html
上次さんの気持ち
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マンスリー上次さん 12月号

joji.jpg 今年も残すところ一ヶ月、日本にとっても、そして私たちにとっても、また皆さんにとっても、大きな出来事の多い一年だったと思います。
特に3月11日のあの日はその後の私たちにいろいろと考えさせられる事ばかりでした。その後の出来事一つ一つを考えるたびに、私たちは多くの先人たちの教えに導かれている事を知りました。
私も、また皆さんも、目の前に何かが起こると必ずある判断をします。その時の基準は人によって異なります。自分自身の基準はどこから生まれてきているのか。一年を振り返って考えてみました。
私の価値観は親をはじめとする「血」、生まれた「場所(土地)」、生まれた「時代」、そして出会った「人たち」によって形成されているのだと思います。それらの影響を受け、一本の木が育っていくように『価値』が成熟していくものだと思います。原石を先祖から受け継ぎ、それを多くの人によって磨いてもらい、その結果、その物(私)が見える物に対して、あるいは見えない物に対して判断していく力を与えられるのだと思います。
そういう意味では、今年は特に大きな判断をしなければならない年でした。
東日本大震災へのポール・ラッシュ・ドリーム・プロジェクトは、今になれば結果良かったと思うのですが、計画当初はあらゆる問題が山積みで、苦難というか、大きな壁ばかりでした。
それを可能して下さったのは、今は天国におられる私がお世話になった人そして今私の周りに居て下さる皆様一人一人が、私に力を与えて下さり、今回のチームの役割を与えて下さったのだと思います。
私も今まで与えてもらうばかりでしたが、一人の人間として次の世代に生きる若者たちにも、ポール先生が私に与えてくれたエネルギーのように与えられる生き方をしたいと思うようになりました。
本当に「人」そして「命」とは不思議なものですね。たった一度の人生、日本に生まれて良かった。そして数ある星の中で地球で良かった。考えれば考えるほど、全ての周りの物に感謝・・・、そんな事を強く思う一年。
私たちは来年も、このプログラムで東北の小学校を中心に企画を進めていきます。その時はまた、一緒にプログラムに参加して下さい。
本当に、今年も一年間ありがとうございました。
上次さんの気持ち
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マンスリー上次さん 11月号

joji.jpg 紅葉の季節も終わり、八ヶ岳・清里高原は冬支度の季節を迎えようとしています。寒さを増す毎に空気が透明になり、四方の山々がものすごく美しく見えるようになります。夜は夜で、満天の星が手の届きそうなところに見えます。暖炉の火を見つめながら暖をとり、ゆっくりお酒を飲んでもらいたい気持ちです。
私のところでは二つ、いや三つ、うれしい事がありました。
一つはホテルのチーフ塚田春夫が八ヶ岳の野菜を生かした料理を研究したいという願いから野菜ソムリエの資格試験に挑戦し、見事野菜ソムリエになりました。
そしてロックの地ビールは地元のホップを使ってビールを仕込む事が出来、美味しいビールが出来ました。本当にうれしい出来事でした。(朝日新聞の掲載記事
三つ目は、ホテルスタッフの久保田君が山梨で開かれたバーテンダーのコンクールで見事最高位の環境大臣賞を受賞した事です。東京からも挑戦するバーテンダーが来甲し、その中で彼はチャンピオンになったのです。出場が決まってからの努力、そして日々の研究熱心さが報われ、発表の瞬間、私はその場にいて熱い気持ちになりました。
どうぞ、ハット・ウォールデンのバーで暖炉の火を見つめながら、久保田バーテンダーが作るカクテルをお楽しみ下さい。時には私を呼び出して下さい。人生は「感動」だと思います。この冬私たちは素敵な「感動」を八ヶ岳の自然とともに作りたいと思います。
しかし、人生は「挑戦」でもありますね。
上次さんの気持ち
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マンスリー上次さん 10月号

joji.jpg 10月に入ると清里は毎週大きなイベントがある。なぜイベントを皆うまくやれるのか考えてみると、やはり清里開拓の父ポール・ラッシュに行き着く。
この地域がまだまだ苦しいときに、先生は八ヶ岳カンティーフェアというお祭りを始めた。
私が小学生のころである。農村のここでしかできないお祭り。
共進会(どの牛が一番美人の牛かの乳牛コンテスト)
赤ちゃんコンクール(健康で元気な赤ちゃん)
当時はまだまだ食糧事情が悪かったので食育の啓蒙が目的であったと思う。
クロスカントリーレース・のど自慢コンクール・盆踊り・農機具の展示等など、地域の人たちだけでなく多くの人達が一年の楽しみにして、8月14日・15日に集まってきた。
今考えるとあの貧しい時代にすごいことをやっていてと思う。
私の父たちをはじめ、そのころにポール先生のもとで働く人達は皆、ポール先生の
Do Your Best. And it must be First Class という1日1日のなかでも、それが実践されていた。
来て下さった方々が喜んでくれている笑顔を見て、その準備をしてきた人達は誇りを手に入れていたように思うのです。
そして多くの人に感動を与えることのできる人が一番幸せな人だと思うのです。
日々の小さなことの中でもすべての人に与える側となれることがあります。感動とは大きな事とか多くの人で集まるものもありますが笑顔のさーびす・トイレがピカピカ掃除されている・至る所にお花が活けられている、そんなことがいっぱいあるのです。
心の持ち方で誇りをすべての人が持てるのですから,みんなに幸せになってもらいたいです。
萌木の村は私がロックをオープンしてから40年を迎えようとしています。
新開拓物語として新しい目標をかかげ、今、一人一人のスタッフが小さな一歩を踏み出すことのできるよう、研修・勉強を始めました。
皆様と私たちが共に感動を分かち合えることが出来る為に!
上次さんの気持ち
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マンスリー上次さん 9月号

joji.jpg 3月11日から今日までが"あっ"と言う間に過ぎた。私が被災地にオルガンを持って、皆さんに笑顔を元気を届けたいと思ったのは4月4日の夜だった。翌4月5日からその準備に入る。最初は企画書・現地とのネットワーク、120人を越える本当に多くの人たちに相談し、指導をしていただいた。
8月2日付で経済産業大臣から表彰状をいただいた。これはこのプロジェクトに関わった全ての人に与えられたものだと思う。その方々に感謝し、そしてプロジェクトの為に支援して下さった方々に改めてありがとうございましたと、この場を借りて感謝いたします。
下記は今回のレポートです。


pdficon.jpg清里フィールドバレエ被災地へ
~東北各地の避難所に無料公演を届けた思い~

編集:財団法人山梨総合研究所
http://www.yafo.or.jp/
上次さんの気持ち
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マンスリー上次さん 8月号

joji.jpg 今年も第22回の「清里フィールドバレエ」が始まった。今までで最長の15日間の公演を企画した。7月30日〜8月15日まで、清里の一番の繁忙期に、さもなくても大変な時にこの企画をした事に地域でも、萌木の村の店舗の方からも社内からも賛否が起こった。今回、私達が被災地にオルゴールとバレエを持って行くことに対しても二つの意見があった。そして今回の原発の問題に関しても賛否が有るにもかかわらず、何故か我々日本人は100%賛成か、100%反対かに分かれてしまい対立することが多いような気がする。選挙にしても黒か白か、私はどんな事も陰と陽、メリットとデメリットがあり、私達の会社においてもうまくいっている時にも問題は有り、いってない時では尚更問題が有ると思うのです。そして人は分かった事は変えたくないという本能が有るようです。守ろうとする力が大きく働くようです。そんな中で私は他の人よりも少しづつ進化したいという気持ちが強いのかもしれません。私の思考の中には思いつくとデメリットよりもメリットや夢の部分が大きく広がり、リスクや多くの問題点が見えなくなるようです。今までの人生を振り返ってみると、やって失敗した事がなんど多かった事か、だから私に近い人ほど信用がないのです。成功よりも失敗の方が多い訳ですから。そんな私でもいつも助けて下さるのは皆さんです。時には厳しい言葉をいただく事もありますが、本当に多くの人が私を支えて下さってます。私が今回何故8月15日まで公演をする事に決めたのは、地元から都市に働きに出かけている方々がお盆に帰省した時に、もう清里フィールドバレエが終わっている、故郷でバレエをやっているが見た事がないという話しを聞いたときに今年はお盆もやろうと思ったのです。私は地域に住む人も故郷を持つ人にも大切な事はその地に対する誇りだと思うのです。
自分の生まれた場所、育った場所に誇りを持つことが人生にとってとても大切な事だと思うのです。私達はこの地の素晴らしさをゲストとして旅する人達にほんの少しでも、わけてあげられれば、そしてこの地域人達には誇りを自慢して頂きたいのです。でもメリットもある代わりに、このバレエ公演に関わるスタッフにはお盆も夏休みもありません。舞台スタッフは6月末からの舞台造り、本番8月15日まで、そしてその後の片付けに1週間。ダンサー達は半年前からのレッスン、リハーサルと、この15日間のために多くのモノを犠牲にして、私達はこの清里フィールドバレエに賭けています。今回終わった私達はこれで良かったのか本音の反省会を行います。
私は思うのです。取り戻す事の出来ない大きな犠牲があるのであれば、立ち止まらなければいけないと思います。しかしそうでない場合は限界に挑戦したいのです。今回のサッカー女子ワールドカップを見ていても、全ての地球上の人達がそれぞれの立場で彼女達のような生き方が出来ると思うのです。私達は彼女達のような感動する思いを皆さんとともにしたいのです。

私のお世話になっている元柔道金メダリストの山下泰裕さんが日本経済新聞の中で“山梨の熱血漢”という記事を書いて下さりました。本物の世界一の熱血漢にそう言われる事はとっても光栄な事です。内容は以下の通りです。(※新聞記事をクリックすると拡大表示します)





最後の文章は私を良く知る人はみんな笑ったようです。本当にバレエ公演でも収支をとれるようにしろと毎回毎回赤字を出していたのでは、お前がいなくなったら続かないと叱られます。
どうか皆さん清里フィールドバレエを見に来て下さい。
上次さんの気持ち
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マンスリー上次さん 7月号

joji.jpg 東北から帰って来て、地元の新聞にこんな事を書きました。
山梨日日新聞 “時標” 6月26日
※新聞の画像をクリックすると別窓で拡大表示します。



110626kirinuki.jpg


これから私はこの経験を宝物にして、ここで学んだ事を伝えていきたいと思います。


http://www.moeginomura.co.jp/FB/2011/PRDP/index.html
上次さんの気持ち
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