萌木の村 村民かわら版

八ヶ岳・清里高原「萌木の村」のスタッフが綴る季節ごとの村の表情や、個性あふれる各店舗のあれこれです。
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マンスリー上次さん 6月号

 いよいよ清里フィールドバレエの準備が仕上げの段階に入って来ました。今回、多くの皆さんに「何故今回はジゼル一本なのですか?」と私は聞かれます。私は今までのフィールドバレエがやってきた事は間違いなかったと思います。今までの積み重ねがったから、震災の時もポール・ラッシュ・ドリーム・プロジェクトとして東北3県をまわる事が出来ました。今年も3回目の東北ツアーを、9月9日から10日間行く事が決まりました。そしてそんな中から、私の中でどうしても新しい挑戦をしたいと思う気持ちが強くなりました。
今までのフィールドバレエは100点満点のものなのだと思います。成功していると思います。私は100点の仕事をするのはプロとして当たり前だと思います。その上の101点の仕事・101点の"バレエ"をしたい、と強く思うのです。たった1点・・・でもその1点の上積みをする為には倍のエネルギーが必要だと思います。102点にするという事は4倍、103点は8倍、104点は16倍、それだけの価値があると思います。
逆に、99点も80点も40点も0点も、それは全て同じです。"100"を超えて初めて感動を生み出す事になると思います。
一つの作品に絞り、今回は4組の主役のキャストが同じ作品で、それぞれのジゼルを演じます。英国ロイヤルバレエ団で活躍している蔵健太さんはじめ、こんなキャストが組める事自体、奇跡です。実は先日もこの主役の方々にお会いしたのですが、心に秘めたその熱い思いをひしひしと感じました。今年のバレエは、そんな緊張感のある公演になります。私はそんな事をしたかったのです。一つの作品が、踊り手によって、主役によって変わる・・・、今回は4つのジゼルがあると思って下さい。
その素晴らしい舞台を作る為に現場の私達は今まで以上に準備をしています。私達はこの挑戦が清里を変えていく第一歩だとも思っています。今年のフィールドバレエは「The」とつけました。「The」この"ザ"には、私はこういう思いを込めました。

『ここだけ、この時だけ、ここに来ていただいた方の記憶に残る事が出来る"ザ・フィールドバレエ"を作り上げたい。』

萌木の村もまた100点に向かって努力していきたいと思っています。私の思うゴールはまだまだ遥か先にありますが、今私は、何がゴールかが自分の中で見えてきたような思いがします。私がゴールに近づく事が出来るよう、これからもご指導・ご提案をあきらめず、し続けて下さい。
皆様を萌木の村でお待ちしています。
上次さんの気持ち
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