萌木の村 村民かわら版

八ヶ岳・清里高原「萌木の村」のスタッフが綴る季節ごとの村の表情や、個性あふれる各店舗のあれこれです。
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マンスリー上次さん 2月号

 私の友人の輿水章一さんが中心になり製作していたワインセラーが、ついに90%出来上がりました。あとは扉を鉄で作り、室の中に棚を素敵に取り付ければ完成、というところまで仕上がりました。醸造家の勝沼・ルバイヤートの大村さんをはじめ、何人かの人たちに見てもらった感想は、『想像以上の仕上がり!』と一様に皆さまビックリ。サントリーのチーフブレンダーの輿水精一さんも一月一日に見て頂きましたが、その時にも「ここにウィスキーを寝かす事が出来ればどう熟成するのか、興味を誘われる」と言って下さいました。足掛け二年、手作業だけで掘り続けてきましたが、もうすぐ完成します。今思うとこつこつ一歩ずつという作業は、やっている間に次から次へとアイデアが生まれてきます。初めにあるアイデアとどんな物になるのかはある程度は分かっていましたが、思っていた事よりはるかに質とセンスの良い物になりました。今回学んだ事はとっても大事な事でした。

スピードを求めてはいけない
手を抜いてはいけない
一日一日考える

天上にレンガを張ってあるのですが、最初に作ったものと二番目に作ったものでは格段の差です。同じ物を使って同じように仕上げても、ここまで格好良くなるのかと思えるほど、見ただけで違います。又スタッフ全員に手伝わせた事により、少しだけスタッフも考えれば何か出来ると思ってくれるようになりました。
今後セラーには山梨の選ばれた六社のワインがこの中で熟成されます。ウィスキーもストックされます。また度数の高い私どものタッチダウンビールもここで熟成します。
ホテルのレストランの改装とこのセラーはコラボレーションします。私どものホテルに宿泊して下さった方々には、最高の条件で眠りから覚めたワインをお飲みいただける"感動"をプレゼントできると思っています。

 トピックスとして、私どものスタッフがおもしろい事を考えてくれました。
私どものバー「パーチ」秘蔵のウィスキー5本を使って、世界でここだけという目ん玉が飛び出すようなトリュフ(チョコレート)を作ります。2個ずつ5種、10個で3万6千円というチョコレートです。多分こんなもの、私どもでしか作れません。トリュフ作りの匠の原田さんと私どもバーのウィスキーのコラボレーション、とてつもなく原価の高い、しかもただお金を出せば作れるというものではありません。もう入手できないウィスキーなのですから。
こんな夢をスタッフが考えてくれる事は本当にうれしい事です。限定10セットですが、あと残り3セットと聞いています。
 夢とはおもしろいものですね。これからも夢を追いかけていきます。
今年もエキサイティングな一年になりそうです。
上次さんの気持ち
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