萌木の村 村民かわら版

八ヶ岳・清里高原「萌木の村」のスタッフが綴る季節ごとの村の表情や、個性あふれる各店舗のあれこれです。
<< August 2011 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>

久しぶりに夏風が・・・

110824-1.jpg
8月後半に入ってぐずついた天気が続いており、早くも暖房登場か?と思わせる程気温も急降下していましたが、昨日ぐらいから青空も戻りはじめ、今日は朝からの強い日差しにセミたちも叩き起こされていました。
キッチンガーデンの鮮やかな花豆の花を見て、まだまだ『盛夏』かと思いきや、中には早くも20cmをこす大きな実をつけるものもあり、花の夏から恵みの秋へちゃんと移っていっていることを教えてくれます。

110824-2.jpg

110824-3.jpg
ただいま村のあちこちで咲きほこっている「千日紅(センニチコウ)」。
そして北側の駐車場付近では「西洋松虫草」が風に揺れていて涼やかです。
110824-4.jpg

ブルーベルヒルでは恒例となったペルシャ絨毯・ギャッベの展示販売。今年で17年になるそうです。
9月いっぱいご覧になれますよ。
110824-5.jpg
季節の表情
- | -

フィールドバレエ22nd. 閉幕。

110815-1.jpg
過去最長15日間のロングラン公演も、最終日の日が暮れてゆくのを見ると、「あっという間だったな..」と思えてしまうくらい、駆け足に過ぎ去って行くようでした。
別れを惜しむように、皆最後の舞台に酔いしれて、そしてフィールドを目一杯楽しんでいました。

110815-2.jpg

110815-3.jpg
カーテンコールに鳴り止まない拍手、月夜をゆるがす花火は、皆の汗と涙がしみ込んだイベントの重い幕が落ちる音だったのでしょうか。

110815-4.jpg

110815-5.jpg
出演者との固い握手は「また来年会いましょう!」の合図。

110815-6.jpg
ダンサー恒例の人間トンネル、くぐり抜けた先には、次回公演の楽しみが満ちあふれていました。

110815-7.jpg
皆さん、最高の笑顔でした。間違いなく、清里から全国にこの明るさ、この真剣さ、このたくましさは伝わって行っていることでしょう。
季節の表情
- | -

夏の音。

いつもは広場にさしかかると、バレエをご覧になりにいらした方々が席取りをしていたり、舞台や会場のスタッフがあわただしく準備に走っていたり、ドキドキワクワク感が音にもなって伝わってくるのですが、今日はいたって静かです。そう、休演日だったからですね。
そのかわり、森のメリーゴーラウンドからは子供たちの歓声がこだましてきます。

110810-1.jpg
今年も似顔絵描きの澤村さんがいらしています。
「僕の本業は似顔絵描きなんだよ〜」と言いながらも、似顔絵を描いていない時は、休む間もなく子供たちにいろいろな楽器を演奏してあげたり、マリオネットを操ってみせたりしてくれています。
澤村さんの楽器の音色と喜ぶ子供たちの声は、耳が記憶している夏の風景の一つに思えます。
※今年は8/31まで毎日いらっしゃいます!




110810-2.jpg
もう一つ音つながりで、メイフェアの一階テラスで風鈴の絵付け体験が催されていました。小さいお子様がチャレンジしていますが、ガラス工房ほたるさんが丁寧に指導されています。皆さん上手に夏の思い出の一品を作られていました。

110810-3.jpg
涼やかでいいですね。見た目も、響きも。
※好評につき、8/13まで期間延長しています。
季節の表情
- | -

『ジゼル』に自然の特殊効果

8/6(土)のフィールドは、午後になってバケツをひっくり返したような通り雨、そして夏の風物詩・雷。夕方になって落ち着きを見せ、リハーサルも舞台上で出来ていたのですが、6時頃からまた雨が降り出し、いよいよ雷まで復活。小一時間ほど断続的な雷雨が続いたため開演は危ぶまれましたが、7時30分近くになって奇跡的な回復。大急ぎでの開場準備の間には雲の切れ間から月も顔を出していました。

110806.jpg

今公演初の『ジゼル』、主役を演じるのは松村さん。迫真の演技に自然の特殊効果も加えられます。夕刻までフィールド上空で大騒ぎしていた雷雲が舞台の遥か後方に移動して、遠く空に稲光を発しています。予測不能な光が何度も森の木々やダンサーたちを照らして、さらに幻想的な世界をみることが出来ました。
野外、それも清里ならではの効果にも注目して、このあとの公演もぜひお楽しみください!
季節の表情
- | -

霧につつまれて... 〜白鳥の湖〜

公演4日目、本日のプログラムは今年初の『白鳥の湖』。誰もが知っている名作中の名作ですが、フィールドバレエの『白鳥の湖』はひと味もふた味も違います。そして今夜はそのフィールドならではの魅力にあふれた、まさに記憶に残る舞台を目にする事となりました。

110802-1.jpg

110802-2.jpg

すみきった八ヶ岳の大気が、まるであらすじを理解しているかのように、舞台を白く覆ってはまた流れてゆきます。

110802-3.jpg

110802-4.jpg

自然の演出が壮大なストーリーを更に盛り上げてくれました。
幻想的なラストシーンは、ぜひ会場でご覧になってください。
季節の表情
- | -

マンスリー上次さん 8月号

joji.jpg 今年も第22回の「清里フィールドバレエ」が始まった。今までで最長の15日間の公演を企画した。7月30日〜8月15日まで、清里の一番の繁忙期に、さもなくても大変な時にこの企画をした事に地域でも、萌木の村の店舗の方からも社内からも賛否が起こった。今回、私達が被災地にオルゴールとバレエを持って行くことに対しても二つの意見があった。そして今回の原発の問題に関しても賛否が有るにもかかわらず、何故か我々日本人は100%賛成か、100%反対かに分かれてしまい対立することが多いような気がする。選挙にしても黒か白か、私はどんな事も陰と陽、メリットとデメリットがあり、私達の会社においてもうまくいっている時にも問題は有り、いってない時では尚更問題が有ると思うのです。そして人は分かった事は変えたくないという本能が有るようです。守ろうとする力が大きく働くようです。そんな中で私は他の人よりも少しづつ進化したいという気持ちが強いのかもしれません。私の思考の中には思いつくとデメリットよりもメリットや夢の部分が大きく広がり、リスクや多くの問題点が見えなくなるようです。今までの人生を振り返ってみると、やって失敗した事がなんど多かった事か、だから私に近い人ほど信用がないのです。成功よりも失敗の方が多い訳ですから。そんな私でもいつも助けて下さるのは皆さんです。時には厳しい言葉をいただく事もありますが、本当に多くの人が私を支えて下さってます。私が今回何故8月15日まで公演をする事に決めたのは、地元から都市に働きに出かけている方々がお盆に帰省した時に、もう清里フィールドバレエが終わっている、故郷でバレエをやっているが見た事がないという話しを聞いたときに今年はお盆もやろうと思ったのです。私は地域に住む人も故郷を持つ人にも大切な事はその地に対する誇りだと思うのです。
自分の生まれた場所、育った場所に誇りを持つことが人生にとってとても大切な事だと思うのです。私達はこの地の素晴らしさをゲストとして旅する人達にほんの少しでも、わけてあげられれば、そしてこの地域人達には誇りを自慢して頂きたいのです。でもメリットもある代わりに、このバレエ公演に関わるスタッフにはお盆も夏休みもありません。舞台スタッフは6月末からの舞台造り、本番8月15日まで、そしてその後の片付けに1週間。ダンサー達は半年前からのレッスン、リハーサルと、この15日間のために多くのモノを犠牲にして、私達はこの清里フィールドバレエに賭けています。今回終わった私達はこれで良かったのか本音の反省会を行います。
私は思うのです。取り戻す事の出来ない大きな犠牲があるのであれば、立ち止まらなければいけないと思います。しかしそうでない場合は限界に挑戦したいのです。今回のサッカー女子ワールドカップを見ていても、全ての地球上の人達がそれぞれの立場で彼女達のような生き方が出来ると思うのです。私達は彼女達のような感動する思いを皆さんとともにしたいのです。

私のお世話になっている元柔道金メダリストの山下泰裕さんが日本経済新聞の中で“山梨の熱血漢”という記事を書いて下さりました。本物の世界一の熱血漢にそう言われる事はとっても光栄な事です。内容は以下の通りです。(※新聞記事をクリックすると拡大表示します)





最後の文章は私を良く知る人はみんな笑ったようです。本当にバレエ公演でも収支をとれるようにしろと毎回毎回赤字を出していたのでは、お前がいなくなったら続かないと叱られます。
どうか皆さん清里フィールドバレエを見に来て下さい。
上次さんの気持ち
- | -