萌木の村 村民かわら版

八ヶ岳・清里高原「萌木の村」のスタッフが綴る季節ごとの村の表情や、個性あふれる各店舗のあれこれです。
<< July 2012 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>

花いっぱいでお出迎え!

毎日暑い日が続いています。ここ避暑地・清里でさえも、例年より暑く感じてしまいます。
(※日が暮れるとグンと気温が下がってきますので、昼夜の温度差にはお気をつけ下さい。)
そんな時、森の中の花たちは、そのやさしい表情で暑さを忘れさせてくれますね。
120731-1.jpg
ハット・ウォールデン前のユリがただいま見事です。このあとも村の各所でユリが開花する予定です。

120731-2.jpg
見頃と言えば、萌木窯から広場への導線脇ではギボウシが盛り。「ギボウシ坂」と呼べるほど。

120731-3.jpg
そうは言ってもこの季節、ヒマワリは外せないニャー。

120731-4.jpg
今年はステージ横の壁、ソリストの皆さんを紹介するコーナーも、素敵なお花が飾られています。たくさんのお花に満ちたフィールドで、ダンサーや観客の皆さんをお迎えしたいですね。

120731-5.jpg
こちらは花らしい花は確認できませんが、地元北杜市で代々育てられてきた貴重な「ホップ」。地ビールレストランの玄関先で元気に成長しています。来年頃には実をつけるらしいです。お楽しみに!
季節の表情
- | -

夏本番でしょうか。

120716-1.jpg
海の日の3連休、お天気が大崩れすることはなかったのですが、土・日は雲が多かっただけに、最終日のサンサンとした強い日差しは、ようやく夏本番の突入した気持ちにさせてくれましたね。
日なたで思いっきり日差しを浴びて輝く花、木陰で開いて明るく照らす花、村内の花たちも夏モードです。

120716-2.jpg

120716-3.jpg

120716-4.jpg

120716-5.jpg
こちらは花束になった商品。ご存知お隣大泉町の「Flowers for Lena」さん作です。夏の詰め合わせは色鮮やかですね!

120716-6.jpg
お花だけではありません。木の実も次第に色づいてくる季節です。村のあちらこちらで、枝先に下がる赤い実を見る事ができます。
心無しか、木の実に囲まれてリスさんのテンションも上がっているみたい?
120716-7.jpg
季節の表情
- | -

花壇が生まれ変わります!

120706-1.jpg
広場にウッドチップが敷かれ、その広場と石畳の通りとの境に舩木村長が花壇をこしらえている、、、と以前にお伝えしましたが、今日その村長から呼び出しの電話がかかってきました。
「今日、花壇にポールさんと花を植えている。写真撮って!」

120706-2.jpg
なんと、広場の花壇に植栽をされているのは、あのポール・スミザーさんとそのお仲間の皆さん!
ポールさんは、ただいま萌木の村の植栽全てを基本から変えようとしてくれています。見栄えだけのありきたりな一年草ではなく、萌木の村の土・日当り・風通し、もろもろの環境のあった植物を根付かせ、またその植物たちに即した環境さえも作ろうとされています。
舩木村長は言いました。これから作り上げるものは、萌木の村ならではの花壇。しかもそれは、よそでは真似の出来ないものになるだろう。そしてナチュラルに根ざした植物たちは、ナチュラルに村で育ち続けるだろう。
120706-3.jpg
"ポールさんに植え方を指導してもらっている"の図。
120706-4.jpg
時間はかかるかも知れませんが、ホテルの前、そしてこの広場の周囲。少しずつ少しずつ自然な花壇に生まれ変わっていきます。どうぞお楽しみに!
季節の表情
- | -

いよいよ夏ですね。

120702-1.jpg
先週より本格的に始まった清里フィールドバレエの舞台製作、今日はもう鉄骨の骨組みが出来上がっていました。いよいよって感じになりますね。
※ステージができあがっていく様子は、今年も「今日のフィールド」で追いかけて行きます。

120702-2.jpg
雲が切れてその間から降り注ぐ日差しの強さときたら、もう夏本番のものです。
120702-3.jpg

120702-4.jpg
「滝見の丘遊歩道」はどんなに日差しの強いカンカン照りの日でも、別世界の涼しさをもたらしてくれます。まだまだ、こちらではコアジサイが見頃でした。
120702-5.jpg
季節の表情
- | -

マンスリー上次さん 7月号

 清里フィールドバレエの準備が始まっています。毎年毎年繰り返し、準備すること23回目。39才の時に始めた私も63才、「あっ」という間の23年間。この23年間で、私にとって大事な多くの人達が亡くなっていきました。
何故こんな時に「死」について書くかというと、生と死は全ての人に与えられた権利であり、どう死んでいくかという事が問われるという話を、先日私にとってとても大きな師と慕う人と尊敬する友人と長い時間話し合ったからです。86才、64才、63才、誰も自分の残り時間は分かりません。野に咲く草花も木々も、春に芽吹き秋には散っていきます。私達3人に共通していたのは、死後は木の葉のごとく、静かに自然に帰りたい・・・という事でした。だから生かされている時は一日、一時間、一分を大事にし、愉快でありたい。人には迷惑をかけたくない。生きている間に友と居る時間をたくさん作りたい、などなどでした。
帰って来て、一人になって考えました。私にとって今、愉快な事とは何だ?今回そして昨年と二度にわたって行って来た東北の被災地での「ポール・ラッシュ・ドリーム・プロジェクト」は、私にも仲間にも、そして観て聴いてくださった方々にとっても充実した時間でした。私にとっては大きな宝物の一つとなる時間でした。そしてこれから始まる『清里フィールドバレエ』23回目の舞台は、私にとっても一緒にやってきた仲間たちにとっても、23回積み重ねて来た思い出の上に乗っている出来事なのです。
しかし、私にはとても重い事であっても、皆にそれを求めてはいけないのだと思うのです。過去の苦労話の上にではなく、今回一回、初めて観る人達にも感動してもらう舞台を作る、またその事に関わり、その緊張感が私には一つの「今、生きている事の愉快な事」だと思うのです。その為に、自分の仕事としての萌木の村があるような気がするのです。
そして今回はわくわくするのです。私は若い人達が努力して努力して、このフィールドバレエの舞台で主役が誕生した時、やたらと嬉しいのです!吉本泰久さんが主役を舞った時、吉本真由美さんが主役になった時、逸見智彦さんが、橋本直美さんが、松村里沙さんが、最近では染谷野委君が、土方一生君が、山田美友さんが。皆、日本のバレエ界の財産です!そして今回、佐々木万璃子さんが17才でデビューする事となり、その話を耳にした瞬間からわくわくしているのです。若者が飛び立つ、その節目の大事な時に、同じ空気を共有できるという事が、どうも私にとっては最高の部類に入る"愉快な事"のようです。
17才の女の子が、並みいるスターダンサー達の中でど真ん中で踊る、そのプレッシャーたるや私達の想像をはるかに超えるものだと思います。ダンサー、バレリーナ達は仲間であり互いにライバルです。それぞれ一人一人が心の葛藤を乗り越えて、舞台に立った瞬間から与えられた役になりきって、一つの作品の為に皆がその責任を果たします。私には、どうもそんな時が、『私の宝物』なのだと思います。

 今私がやっている事は、自分が見る事の出来ない未来の夢の為の基礎作り、その一歩でありたいと思うのです。こんな気持ちを持ちながら、見えないゴールに向かいたいと思っています。最近では、自分が小さな人間で良かった、そしてそんな自分だからこそ、みんなが助けてくれるんだと思えるのです。そしてそれに甘えてしまう自分、きっと【死】というゴールまで、そんな自分のままなのでしょう。
上次さんの気持ち
- | -