萌木の村 村民かわら版

八ヶ岳・清里高原「萌木の村」のスタッフが綴る季節ごとの村の表情や、個性あふれる各店舗のあれこれです。
<< March 2015 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>

大地の恵、白樺妖精水が今年も採れています!

150330-1.jpg
今年もホテルの庭先で、赤いキャップの容器の並ぶ光景がお目見えしました。容器の中身はご存知「白樺妖精水」。そう、生の白樺の木の幹に直接管を通し、大地の恵をお裾分けしてもらっています。

150330-2.jpg

150330-3.jpg
この妖精水で作られたゼリー、今だけホテルのデザートでご賞味いただけます!
また、ロックでは特製ビールの仕込みに、ホテルご宿泊の方には白樺林への妖精水採取ツアー(要予約)も企画されています。詳細はハット・ウォールデンへお尋ねくださいませ。

※その年によって妖精水の採取できる期間はまちまちです。採取ができなくなりましたらその年は終了となりますので、ご了承ください。
季節の表情
- | -

山笑う季節

150323-1.jpg
ファアーヘブンのお庭に今年もローンデイジーの可愛らしい花が咲いています。

150323-2.jpg
この花、食用らしいです。お菓子の横にちょこんと乗っていたらかわいいですね。

150323-3.jpg
マンサクの花もしっかり開きましたね。

150323-4.jpg
足下も色とりどり、クロッカスやすみれ、スイセンなどで賑やかになってきました。
150323-5.jpg

150323-6.jpg
まさに、あったかな陽気に草花たちが芽吹いて、里山ごと笑っているかのような嬉しい季節に入りました。
季節の表情
- | -

福寿草♪

150311-1.jpg
春めいたようなあったかな日が数日続いたかと思ったら、冬に逆戻りしたような冷たい風が吹きすさぶような日も。そんな中でも、土は日ごとに季節の歩みを感じているようでした。
スミザーさんのガーデンには、鮮やかな黄色の福寿草が顔を出していました。

150311-2.jpg
まさか、まだ3月の第二週目であの花はないだろうと思っていたマンサクの花。
自然木工房ONO横の木に出たてですが、小さな花芽を膨らませていました。
なんだかんだと、今年はやはり早いです。
150311-3.jpg

150311-4.jpg
ハット・ウォールデン前のクロッカス、だいぶつぼみが出そろってきました。
あと数日、お日様の恵を浴びたら、見事に開花しそうです。

150311-5.jpg
とは言え、今朝出来た立派な霜柱は、少し日当り悪ければお昼過ぎまでご覧の通り残ってしまうほど。霜柱に変わって花たちが花壇を飾るには、まだちょっぴり寒いみたいです。

150311-6.jpg
その寒さを考慮してなのか、今日はいつもの石積み隊の面々が、ホテル裏で薪作りをしていました。

150311-7.jpg
ここの"主"(?)が男たちの仕事ぶりをチェックしています。(恐〜)
季節の表情
- | -

3月のスタートは雪!

150302-1.jpg
2月後半は暖かな日が続き、例年より早いクロッカスの芽吹きの情報をお伝えしたばかりでしたが、3月初日は一日を通して水分を多く含んだ雪。

150302-2.jpg
明けて月曜日の朝は一面の銀世界!(今シーズンはもう見られないかと思っていました)

150302-3.jpg
ミゾレが冷たい風でカチカチになったのですね。
5月にはピンクの桜の花が揺れる通称:モエギザクラの枝先では、キラキラと氷の花が輝いていました。

150302-4.jpg
リスくん、尻尾が冷たそうですね!
ご安心を。このあとの元気な日差しに、だいぶ雪や氷も融けたみたいです。
この3月は冬っぽい日と春を思わせる日が数日おきにやってくるのだそう。日陰等には凍結している箇所の多く存在しますので、ご注意ください。
季節の表情
- | -

マンスリー上次さん 3月号

joji2015.png 最近思う事・・・額に汗して働く事よりも知恵を使って楽しく生きる事のほうが正しいと思われる社会になってきてはいないでしょうか。本当にそれで良いのでしょうか。義務と責任の無い権利主張や言った者勝ちと思われるような出来事が多い気がします。そんな中でNHK朝の連続ドラマ“マッサン”は朝の道徳教育のような気がしてなりません。

 最近自分の目の前に起る事に対して、判断したり選択したりする自分の基準はどこからきているのかと考える事があります。何故この事を選んだのか、何故そう選択したのか。それはすべて過去の私の経験、体験、知識から判断している事に気がつきました。生まれてこのかた出会った父母を始めとする多くの人達、その影響は非常に大きいでしょう。そして生れ育った場所も大きな要因です。私は清里農村センター、今のKEEP協会で生まれ育ちました。ポール先生の考えを実践する為の施設で、その中のひとつ・実験農場で育ちました。子供の時から豚、羊、牛、鶏、トラクターなどに接しながら育ったのです。更にその時代の影響も大きく受けているでしょう。今と比べたら信じられない程の貧しさ。でもその時はみんなが貧しいので特別とは思っていませんでした。バナナを食べたのはきっと7歳か8歳ころだと思います。それも5mm位に切って1本のバナナをみんなで分けて食べました。初めて食べたバナナの美味しさは忘れられません。病気になった時、お見舞いにもらったミカンの缶詰の美味しいこと。私は小学校5年の時、一年以上も病気で入院生活をしました。その為一年落第しているのです。高校入試も失敗しています。そんな自分の人生の中での環境や起きたことすべてが、今の自分の考え方の物差しになっているのです。

 私にとってとても恵まれていたと思われるのは、私が生まれた時代がまさに、ポール・ラッシュ先生が理想のモデル事業を作り上げている真最中だったということです。情熱にあふれたポール先生の姿を目の当たりに見て育った事は、その後の私の考え方の基準に大きく影響しています。希望に燃えたポール先生。それを支え作り上げていこうとする集団の熱き思い。壁を一つ一つ乗り越えてそのたびに感動している姿。全員がチャレンジャーでした。私はそんな時代、場所、人に出会わなかったら今の自分にはなっていなかったと思います。

 私の中で最近はっきりしてきた事が三つあります。

1、セクシーとエロの違い
2、バクチとカジノの違い
3、酒に飲まれることと酒を通してふれあうことの違い

この三つの事は、一つ踏み外すといっぺんに下品になります。1→セクシーで素敵な女性やダンディーな男性に憧れますよね。2→ドイツ「バーデンバーデン」やイギリスのカジノではお金の嫌らしさを感じません。3→酒を飲んで憂さ晴らしをしたり異性をからかったりするのは醜いですが、お酒を通して楽しい人間関係を作ることは素晴らしいことですよね。何故そんな事を考えるようになったかと言うと、その三つの基準をポール・ラッシュ先生が持っていたような気がするのです。そして、それらを素敵に磨き上げるためにポール先生は芸術やスポーツをうまく利用していたのだと気がついたのです。

 そして、すべての人が生れてきて良かった、人生がおもしろくて充実している、自分自身が一番好きで、生れ代われるのならまた自分になりたいと思えるような社会になる事がとっても大事な事だと思うのです。私は開拓の時代の貧しさを知っていますし、オルゴールをコレクションした中で世界の大富豪とも出会いました。貧しい人もお金持ちもみんな平等に死というゴールに向かって生きています。そんな中で「人生の勝利者」とは人生の中でいかに感動という出来事に出会う事だと思うようになりました。今、萌木の村が進めているポール・スミザーさんの庭作りはまさに感動を作っているところです。今私は最高にワクワクしています。今年で4年目を迎えますが、春になると4年目の庭、3年目の庭、2年目の庭がいっせいに芽を吹きはじめます。こつこつ一日一日、日々の作業があったからこそ仲間と感動を共有できるのです。厳寒の中、現場のリーダー輿水さんとスタッフ達は毎日雪の中でも石積みの作業をしてくれました。周りから見ているとこんな冬の雪の中ここまでしなくてもと思う人もいるようですが、私達はそんな厳しい中でも楽しくて仕方ないのです。今やっている事が今年の春、10年後、100年後、1000年後どんなに美しく育っていくかと思うと毎日いてもたってもいられないのです。そして美しい山野草ガーデンに囲まれた中でフィールドバレエを開催し、皆さんにどんな感動をプレゼントできるのか想像するだけで今からワクワクしているのです。
上次さんの気持ち
- | -