萌木の村 村民かわら版

八ヶ岳・清里高原「萌木の村」のスタッフが綴る季節ごとの村の表情や、個性あふれる各店舗のあれこれです。
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清里フィールドバレエ・舞台設営始まる。

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今週月曜日の広場。清里フィールドバレエの舞台設営、始まりの一歩はこの緻密な測量作業から。
そうです、いよいよ今年も広場でバレエの舞台作りがスタートしたのです!

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これより連日舞台設営に必要な資材等の搬入作業があり、広場にお越しの皆様にはご不便をおかけするともしれませんが、何卒ご了承ください。

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足場や照明塔に使用される材料、どんどん入ってきました。
季節の表情
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「清里フィールドバレエ展」

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萌木の村広場前、昨年まで「ル・シャ・デ・ボワ」の店舗だった建物が、今週末(6/22)より「清里フィールドバレエ展」会場としてオープンしています。
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主に写真中心のパネル展示で、清里フィールドバレエ25年の歩みと名場面集、また東北の被災地へ赴いた「ポール・ラッシュ・ドリームプロジェクト」の活動についてもご覧になれます。
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まだ清里フィールドバレエを生でご覧になった経験の無い方は、お立ち寄りの機会にぜひこの展示をご覧いただき、ちょっとでもフィールドの興奮や熱気を感じていただけたらと思います。

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滝見の丘遊歩道沿いのコアジサイが見頃を迎えました。小径を白い花が彩ってくれています。
季節の表情
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マンスリー上次さん 号外

 自然流庭づくりで今最も注目されているガーデナー、ポール・スミザーさんによる萌木の村ナチュラルガーデンが3年目を迎えた今年、見事に山野草が力強く育ち始め、美しい庭になってきました。彼の能力のすごさは植物の事を知っている事、樹木の事を知っている事、木や山野草が育っていく未来の姿が予測でき、それに合わせて環境デザインが出来る事、そして何よりも自然を愛している事です。私は今までハーブガーデン、ローズガーデン、キッチンガーデン、イングリッシュガーデン等をずっとやり続けてきましたが、すべて中途半端に終わってしまいました。しかし、ポール・スミザーさんに会い、その哲学と知識と技術のレベルの高さに驚嘆し、これからの萌木の村の景観づくりについて何の迷いもありません。
 私達、作業スタッフは彼の考えている事を具現化する為に、一日一日一歩ずつ作業を続けています。そして、この事から私達は大きな使命を感じるようになりました。今やっている事を地域全体に広げていきたい。もし、私達のやっている事が清里全体に、また八ヶ岳全体に広がっていけば、この地の景観は世界でここだけの景観を作ることができます。
 先人たちが努力して作った物が、世界遺産という大きな財産として、それぞれの場所で宝物になっています。「私達がやっていることが、いつか未来の人達から評価される事」と思うと、今やっている事に大きな充実感が生まれます。萌木の村は、この3年間で1,000トン以上の石を積みました。また、50種類以上の山野草が植えられました。現場責任者の輿水章一さんとスミザーさんの息の合った二人のもとで、私もスタッフも作業を続けてきました。作業が進むたびに萌木の村の改善点が見えてきます。この計画は、ゴールのない永遠の環境作りだと思います。
山野草が美しく繁茂する頃、清里フィールドバレエがいよいよ開幕です。私はこの場所でフィールドバレエを行う意義、ここで行う責任がやっと見えてきました。
 ポール・ラッシュ先生のメッセージ「Do your Best and it must be First Class」
 ハードもソフトも「ここにしかない」「この時だけの」という必然を追い求めて、萌木の村は挑戦していきます。今までとは全く違う、生まれ変わり始めた萌木の村を見に来てください。そして、これからの成長を見守ってください。(舩木 上次)

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上次さんの気持ち
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梅雨に濡れて一層きれいです。

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梅雨らしく、木々が乾く間もなく降ったり止んだりを繰り返しています。
ゆっくりと花を眺める気にもなれませんが、雨露をまとってなお鮮やかに魅せてくれる花たちも多く存在します。ただいま村のあちこちでご覧になれるヤマボウシ。

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こちらはハクウンボク。
ただいまホテルとロック前が見頃です。風に舞い落ちた地面の花達も絵になります。
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ホテル前ではドウダンツツジも色を添えてくれています。

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滝見の丘へ通じる散策路沿いでは、ヤマアジサイやコアジサイのつぼみが元気に成長していました。
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スミザーさんのガーデンでも成長中です。

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こちらも風物詩となったタッチダウンビール「父の日ギフト」の箱詰め・発送作業風景。脇目も振らず、皆さん一心不乱に作業しています。全国のお父さんたちの笑顔を思い浮かべながら。
季節の表情
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ポールさんのガーデニング講習会

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今日は清里観光振興会の主催でポール・スミザーさんのガーデニング講習会が開かれました。対象は振興会会員の施設オーナーさんや、清里周辺にお住まいの皆様です。
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萌木の村で実際に取り組まれているガーデニングの手法を題材に、八ヶ岳南麓・清里高原に適した庭作り、そのこだわりや理念、また具体的な植物のお話から観光業目線で見る"お客様を楽しませるお庭"についてなど、興味深いお話満載のおよそ一時間でした。
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最後は舩木村長がパートナーとしてのポールさんを紹介します。

間違い無く、ポールさんのガーデニングがこれからの清里をリードすることになるでしょう。今後ももっともっと地元の皆様との交流を深めて、ポールさんの考える清里に根ざした、他では真似の出来ないガーデニングが浸透していくと面白いですね。
季節の表情
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マンスリー上次さん 6月号

 毎日、目が覚めるのが楽しくて仕方がありません。日を追うごとに萌木の村のガーデンの山野草が大きく成長し、また小さな花を咲かせ始めました。
私達は三年前からポール・スミザーさんとナチュラルなガーデンを作り始めましたが、最初は彼の言うことが理解出来ず、対立する事もありました。私がお願いしているのに呼びつけられて「あなたは間違っている」と怒られたりもしました。「なぜ私が説教されなければいけないのだ!」と内心思ったこともあります。しかし、今は彼の言う事を信じられ、植物は見事に育ち始めました。まさにコロンブスの卵です。
社会という我々の住んでいる地球では、正しい事も正しくない事も日一日と成長し、時には間違った事でもそれが正しい事のように解釈され、それが常識になっている事があります。自分自身もそう思い、周りもそう思っているから大変です。私がやってきた環境作りで萌木の村内の歩道、庭、立木の伐採、植樹があります。良かれと思ってやってきた事ですが、今考えると中途半端でした。その為、いつもやり直しをしなければなりませんでした。
今回ポール・スミザーさんと関わり一緒に仕事をさせてもらい、本当に本質や必然を分かっていて、なおかつ、質の高い感性が求められている事が分かりました。我々スタッフは現場作業をしていてスミザーさんの指示に従い、コツコツと三年間やり続けました。まだまだゴールは遥か先ですが、今、皆さんが萌木の村を訪れてくれたら大きな違いを感じると思います。作業をしている私達ですら、こんなに美しく変わるとは想像できませんでした。ポール・スミザーさんの感性がすごいのは3年後、5年後、10年後の山野草・樹木がどう育ちどのようになるのか予測する力、未来から逆算して、今何をするかが見えている事です。「来年はこうなる」「そして次の年はこう成長していく」と話すその通りに見事なっています。
私は仕事においても彼の考え方に大きく影響されました。中途半端な考えではやらない。こうしようと思った事に100人が100人それはいいと思う事はやる。1人がやる99人が反対これも相当面白い。今までやってきた私の仕事で今続けられている事は、皆最初は反対された物ばかりでした。しかし、それはコロンブスの卵のように実は難解だと思っていた事が一番ナチュラルで、どこでも、誰でも出来る事なのです。まだまだ作業は続きますが、相当、素敵な萌木の村になっています。見に来て下さい。
フィールドバレエが25回目を迎えます。
本当に多くの人に支えられたおかげで続けられました。何回も何回も厳しい状態に直面しましたが、その度私達を助けて下さる方が手を差し伸べてくれ、救ってくれました。バレエ界の方々に言わせると「世界のどこにもない、ここだけの野外バレエだ」との事です。仲間と共に一年一年続けてきた事が25年にもなりました。今年も公演初日7月28日の幕があがるのを楽しみにしています。
このフィールドバレエは言葉で説明しても通じないのです。自然の星空の下で芸術がコラボレーションするのですが、五感がビリビリと感じる不思議な時なのです。その時、そこにいた人達でしか会話が繋がらないのです。実は会話とは共通のイメージを持っている人達でないと言葉が通じていない事があります。私のような田舎に住んでいる馬鹿者は時々勉強会などに行きます。先生の話している単語は分かるのですが、内容が何を言っているのか分らないのです。イメージ出来ないという事があります。私はフィールドバレエの事を熱くなって話すのですが、このバレエを一度見に来て下さった方と話すと盛り上がります。しかし、来た事のない方と話すと相手の方にはイメージが出来なく、実は一方通行の会話になってしまいます。
これだけは一度見に来て下さい。関わる私達が全力で、一丸となって、一つの目的に向かってやっている姿を見て貰いたいのです。私達は一年に一回厳しく難しい事に挑戦します。なぜやるのかと聞かれたらこう私は答えます。それは「感動」と。
上次さんの気持ち
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懐かしいメニューに誘われて

ROCKで『復刻メニュー祭り』という粋な催しがあったので、国道沿いのオールドロックを知る一人として、たいへん興味をもって覗いてみました。
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友人はホットサンドを、自分はフルーツワッフルを。どちらも二階建て木造りの初代ロックでカレーとともに大活躍していたメニューです。
正直、あの頃の"味"までは思い出せないのですが、食べながら友人と当時の思い出話が次から次へと蘇ってきます。間違い無くこの一皿が、20年以上昔のあの空間を再現してくれていました。

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でも食べる人によっては懐かしのメニューだとしても、その当時を知り得ない世代の皆様には逆に新しいメニューとの出会いなのでは?料理長にこのへんを伺うと、「お客様の反響によっては、カムバックもあるかも!?」だそうです。
5/30(金)までの限定イベントです。ムカシロックの人もニューロックの人も、この機会にぜひ!

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北駐車場正面のコナシの花が開き出しています。
木全体が真っ白な花に包まれるのも、もうすぐです。
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ウォルナットグローブ横のコナシは一足早く見頃を迎えていました。

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ハット・ウォールデン前のライラック。

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エッセンガルテン横のクレマチスもいい感じですよ。
季節の表情
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ライラック、そしてツツジが!

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待ち望んでいた初夏の花に出会えました。
ライラック、萌木窯さんのお庭にて。
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たくさんのかわいい蕾たち、これからお日様を浴びてゆーっくり開いていってね。

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ハット・ウォールデン客室前で咲いた、こちらはツツジの一番花。何故かこの木が毎年抜群に早く開花しますね。他の花が開いて真っ赤に染まるのはもう少し先になりそうです。
季節の表情
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初夏の花盛り。

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GWに訪れた皆様を楽しませてくれたモエギザクラもピークを過ぎ、代わって初夏を代表する花々がにぎやかにお目見えしてきています。ジュンベリーの白い花は、ただいま村のあちらこちらでご覧になれます。

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タイツリソウは広場の東斜面からロック南側にかけた一帯が"群生地"となっています。

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ピンクの可愛らしいハート形の花びら(?)が揺れています。

他にも色とりどりの花々がお越しの皆様をお出迎えしてくれます。
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タイトルに「盛り」と謳っていますが、これはまだまだスタートにすぎません。このあとツツジ、ライラック、コナシと、季節の花たちが登場してくれます。
皆様お楽しみに!

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広場の地下セラーの横も整備が進み、くつろげるベンチスペースが完成しました。
その頭上には、これまた立派な丸太のパーゴラが!
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また一つ気持ちの良い場所が出来ましたね♪
季節の表情
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お知らせ

Y313931163.jpg 私はふる里をアルコール文化発信基地にしたいと思っています。
今年はスタッフ達と一緒に掘った室がやっと出来上がりました。また、3年前からホテルのバーを改修し、バーテンダーの久保田君の夢と共に、素敵な時を過ごせる場所にしました。そして、お酒の飲めない私がウィスキーの魅力にハマっています。飲んでいる人がうまいウィスキーを飲んだ時の幸せな顔を見て、それなら「そんなうまいウィスキーを飲んでもらおう」と思ったのです。
最初はスコッチウィスキーから勉強を始めました。私はホワイトホースやジャックダニエルしか知らなかった訳ですから、マッカランやボーモアなど単語一つの意味が理解できず、闇の中を歩いているような状態でした。
そんな中、お客様やバーテンダーの皆さんに指導されたウィスキーを集め始めました。そして、ここ1年間は特に日本のウィスキーに惹きつけられました。それはウィスキーから1980年代やそれ以前の日本という国が見えてきたからです。日本ではモンデ酒造、協和醱酵、東亜酒造、宝酒造、東洋酒造、本坊酒造、合同酒量、合同酒精、キリンシーグラム、ニッカウィスキー、サントリーというメーカーがウィスキーを作っていました。「その時代から今までのウィスキーを入手出来ないか?」これが私の日本のウィスキー集めの第一歩となるのです。
何も知らない私は都会の有名な大きな酒屋さんから回ります。しかし、目当てのウィスキーはほとんどありません。甲府で残っている酒屋さんを回りますが、やはりほとんど見つかりません。当時は町の中心的役割を果たしていた酒屋さんが、酒の販売方法が法律で変わったため、ほとんど廃業のように追い込まれてしまいました。都会ではそこに新しい店が入れ替わるのでしょうが、地方では「酒」という看板が残ってはいますが、多くは廃屋です。日本酒やワインで特別な知識と入手ルートを持っている店だけが生き残っておりますが、ウィスキーはほとんどありません。80年代、90年代はウィスキーが飛ぶように売れたと口々に皆さんが言います。地方では、ここ15年位ウィスキーは安売店かコンビニエンスストアーでしか売れていない状況です。
そんな中、80年代からずっと酒屋さんを続け、おじいちゃん、おばあちゃんだけで頑張っている小さなお店があります。私が行くと昔お二人で頑張ってきた時の話をしてくれます。そして、棚の奥に埃を被ったまま10年、20年ずっと置かれたウィスキーがあります。私は今日までそんな酒屋さんを300件位尋ねました。中には倉庫を片付けてから電話をすると言ってくれたおじいちゃんが2か月、3か月経っても電話がかかって来ないので、訪ねて行くと、店は閉じ、おじいちゃんは亡くなっていた事もありました。今、私が探し出さなければ、そんな埃を被ったウィスキーはこの世から消えてしまいます。田舎はいつも宝物がいっぱいあるのに気付かず、失ってしまっている事が多いのだと思います。私自身もそうです。始めはサントリーのザ・ウィスキー、ニッカの竹鶴、メルシャンの軽井沢21などを探しました。しかし、日本のウィスキーを知れば知るほど、良いとか高いとかではなく、すべてのウィスキーが時代背景の中で作られ、今でも続けて製造されている物、消えてしまった物など、興味の幅はどんどん広くなり、今ではマグナムボトルという大きなガラス瓶も集め始めてしまいました。そうすると、またそこから知識が広がります。
一人のお酒好きな人が毎週一本ずつ飲むとすると、1年間で48本飲みます。しかし、その人が亡くなってしまうと全く売れなくなるというような話を酒屋さんからいっぱい聞きました。ちょっと前の日本は今よりずっと楽しかったように思えるのは、私だけでしょうか?
集めたお酒は飲むためにあります。私の集めた古いお酒はすべて抜栓します。希少な1本でも構いません。ただし、飲む理由だけは持っていて下さい。ただ飲むだけだったら、いつでも入手出来る物を飲んで下さい。私共の古酒は、見合った価値が有る人に飲んでもらいたい。そんな使い方が出来れば、20年も30年も、このお酒を守ってきたおじいちゃんやおばあちゃんも喜んでくれるのではないかと思います。
上次さんの気持ち
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