マンスリー上次10月号
TOPICS | 18.10.01
昭和13年4月17日故郷を後にして入植してから80年をむかえます。その先人たちの苦楽の歴史の上に、今私たちはこの地で生かされています。入植した方々は、自分の意志ではなく東京都上水道水源小河内貯水池の建設計画で湖底に沈む丹波山・小菅両村の水没犠牲農家の方々です。その頃は日中戦争の真っ只中で国は混乱していました。しかし運よく一人の指導者に出会い、困難を乗り切ることができました。その指導者は、山梨県営八ヶ岳山麓開墾事務所長安池興男氏です。その方の公私に渡る支援・指導があったから苦しさを乗り越えられました(安池さんと開墾者の物語は、ここで語りつくすことは出来ないほどの多くの歴史がある)。
私たちは今、その原点をもう一度振り返り、その原点の想いや志を学び、この地に住む私たちの役割を考えなければいけない時だと思います。今という時代は、20年後には20年前の過去となります。しかし未来はいつも今という時代の基を元に築かれています。私たちは、先人たちの想いを大事にし、未来にそのたすきをつなぎたい。そのために、今この地に住む私たちが心を一つにし、誇れるまちづくりをしたいと思っています。