マンスリー上次さん 5月号
TOPICS | 20.05.01
萌木の村のナチュラルガーデンは今年も芽吹きの季節を迎え、例年のように美しく花が咲き始めました。しかし、私たちは営業を止めて見えない敵と戦っています。そんな中、山野草を見ていると、彼らはひとつひとつの命と共に助け合い仲良く共生していることを私たちに教えてくれています。土の中には見えない微生物さんたちが元気に植物さんたちを支え、そして、咲いている花さんたちの所には蜂や蝶たちが蜜をとりに集まり、小鳥たちも餌を取りに集まってきます。人間だけがこのサイクルに入れず取り残されていると感じるのは私だけでしょうか。今回のコロナの問題は私たちに強く警鐘を突きつけているように思います。地球上での人間の横暴な立ち振る舞いが原因で、このような現象を引き起こしている、と私たちに問いかけていると思います。私は今まで相当間違ったことをしてきました。でもその時々には気づいていません。この庭づくりに関わってやっと気づき始めた第一歩です。
世界では今、新型コロナウィルスの問題解決のことばかりニュースになっています。「ワクチンが・・・」とか「特効薬が・・・」とか。今は確かにそれで良いと思いますが、本当は原因を作ってしまった所に本当の問題があるはずなのです。人類の歴史の中で、人間は地球上に共生する多くの動植物のなかのひとつなのに、“人間のための地球”と錯覚したことに対して、今、警鐘が鳴らされているのだと思います。
そしてこんな時に思うことは、私は多くの皆様に支えられて生かされていたんだということ。いくつもの厳しい試練がありましたが、その度に皆さんに助けられて今日を迎えています。改めてありがとうございます。感謝の気持ちを伝えさせてください。見えないコロナウィルスとの戦い、そして見える現実との戦い。見える現実は日一日と厳しさを増して私たちを追い詰めて道を閉ざしていきます。世界で、そして日本中で多くの方が同じ苦しみと戦っていると思います。
皆仲間です、こんな時だからこそ原野を開拓した清里の入植者の先輩たちのようにチームになり、手を繋ぎたい、手を繋いでもらいたいと思います。マンスリー上次さんの記事を通して皆さんと共にこの時代を生きていることに誇りと感謝を伝えたい。感謝!ありがとうございます。
萌木の村村長
舩木 上次