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マンスリー上次さん1月号

TOPICS | 22.01.01

今日という日に皆さんと繋がっている奇跡!そして、この時間に生きていることに、なぜ私が存在しているのか?!不思議さを感じます。

 

父と母がいたから自分はいます。しかし、東京の水瓶になる奥多摩湖=小河内ダムの計画がなければ私は存在しません。湖底に沈む人達が清里に開拓として移り住み、私の父もその中の一人だったのです。

 

戦後、ポール・ラッシュ先生が清里農村センターという計画をしなければ私は存在しません。そこで父と母は結ばれる訳ですから。

 

戦争がなければやはり私は存在しません。母は甲府が空襲で焼け野原になり、家族ぐるみで清里に移り住み、ポール・ラッシュ先生の計画の中、聖路加診療所で働くことになったからです。そこで父と知り合ったのです。

 

そうやって紐解いていくと命のつながりの出会いと、時代と場所のつながり、まるで織物の横糸と縦糸のように織られて人生があることに気が付きます。そう考えると今の私たちのやっていることは未来に繋がっているのだと思うのです。

 

オルゴールにしても、私は100年以上前にこのオルゴールを作った人のことは知りません。でも今こうして清里で演奏しています。そしてそのオルゴールに出会って今オルガンを作っている青年もいます。そう考えていくと人はひとりではなく多くの人とのつながりの中で生きていることに気が付きます。

 

ということは、過去は変えられないけれど未来は変えられるということですよね。私たちの今やっていることが未来の基準になるとしたらしっかりした物を残してあげたいと思います。

 

人生はたった一度!そして必ずゴールがあります。今を生かされているということは奇跡です。そのことに感謝してまた新しい一年を大事にしたいと思います。

 

令和4年1月1日
萌木の村村長 舩木上次