ROCK前にて広がる夢

TOPICS | 16.08.19

「毎日ブログをチェックしてます」とお見舞いに来たお客様に声をかけていだだき、応援してるから頑張ってと言われました。
私にとって最初の店であり、萌木の村の大黒柱「レストランROCK」を失いました。その火災事故から10日が経ちました。この間、失ったものの大きさとその後どのように立て直すか、状況の変化等一日の中でも色々と考えが変わっておりました。一度決めたつもりでも、次の日にはまた別の考えが湧き上がってくるというような日々が続きました。しかし、その反面良いこともいっぱいありました。今は心の底からピンチはチャンスということを実感しています。通常時はなかなか大胆な意見は言えないのですが、このような事態になると思いつきで「今度カレー工場を作れ」とか、「生ハム工房も作れ」とか、「日本一のサラダバーをこんな風に作れ」とか、多くの友人が具体的にいろいろ提案してくれます。そして何より地域の方々と萌木の村そしてロックを愛してくださっている方々の声を丁寧に聞く時間が持てました。

　
そういった日々を過ごす中、今私の中では３っつ位のタイプの違うNEWロックの絵が描ける所まで夢が膨らんでいます。
また地域のレストランからはこんな時に申し訳ないが、今までで一番の売り上げで皆忙しいとの報告をいただいております。お客様のなかには今まで知らなかった駅前のニジマス専門店の「ますや」さんに初めて行ったが美味しく良い店だったといっていただいたり、私の仲間の大工さん達は久しぶりに皆まとまって一緒に今回の仕事に取り組めたり、本当に良い事ばかりです。
昨日朝のミーティングでスタッフに、「この１０日間で良かった事、楽しかった事を一人一人考えてみてください。」と私はなげかけました。これからもっともっと何かが生まれてくると思います。

事故後初めて一人で教会に行きました。私はポール先生の元で生まれ育っていますから幼児洗礼を受けていますが、決して真面目なクリスチャンではありませんが、少しの時間十字架に向かって自分自身を見つめ直す時間を過ごしました。神様は何も私に言いませんでしたが、私のそばに次から次へと子供の時の友人とか教会で出会った人が笑いながら何十人、何百人、何千人と出てきて、私の肩を叩いてくれるのです。不思議ですね。こんなに皆んなに会えるとは思ってもおりませんでした。
何の為に再建するのか、その事を明確にしていきたいと思っております。
ガーデンではフジアザミが大きな花を咲かせ始めました。

平成２８年８月19日
萌木の村村長　舩木　上次