マンスリー上次さん 4月号
TOPICS | 17.04.01
皆様にもうすぐ新しい「ROCK」をお見せすることができます。長いといえば長い、短いといえばあっという間の7ヶ月でした。私の人生の中で一番悩み苦しみ、又希望と夢が交差した時間でした。本当に人生とはいろいろありますね。どんな時でも負けてはいけない、ということを教えてもらいました。そんな耐える力を与えてくださったのは皆様です。一人の人間は決して強くはありません。しかし、弱い人間どうしが絆で結ばれ、連携をとることによって、強い人間になれることを教えてもらいました。その弱い人間を支えて下さった皆様に、これから私は恩返しをしていくことを心に誓っています。そのスタートラインにやっと立てたのです。萌木の村を再建させていくと同時に、清里や八ヶ岳の地域の発展に貢献できる役割を担うために、考えそして行動していきたいと思っています。
この地の宝物は何なのか。実はこの地に生まれ育った地元の人は、その宝物が当たり前のように身の回りにあるために気がつきません。私は幼い頃、ポール・ラッシュ先生のお膝元で育ちました。ポール先生は美しい環境・きれいな景観を守るために大変きびしく指導した方です。山に囲まれた遠景と緑豊かで様々な生きものを育む生命力豊かな環境が清里の一番の魅力だと考えていたからです。ですから私は、現在の手入れの行き届かない荒れた清里のことを、「汚い」と思えます。まずは萌木の村を私の子供の頃の美しい清里の原風景に近づけ、たくさんの山野草に囲まれた、美しい自然と共生する生活環境のモデル地域に作りあげます。そして、周りの方々にそれを見ていただき、萌木の村の方法で美しい景観の復活を目指します。私の夢は、美し森、天女山、清泉寮、聖アンデレ教会等を山野草に包まれたきれいな場所として取り戻すことです。世界に誇れる美しい景観の中で生まれ育った清里の若者達が、故郷に誇りを持って生きられるようなふるさと作りをすることが、皆様から支えていただき助けてもらった恩返しであると、私は考えています。これからの季節、この場を生かした感動のイベントを繰り広げていきます。そして日々の営みをしていきます。
そして私自身、この試練により少し成長したような気がしています。それも含めて皆様に心から感謝しています。