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マンスリー上次さん 6月号

TOPICS | 17.06.01

萌木の村の歴史を振り返ると、何回か会社がつぶれそうになったことがあります。そして今回も何度かつぶれる危機に直面しました。先が見えない、次から次に起こる予想外の問題、「何故、最悪のこの時に重なって起きるのか?!」と思うと、「本当にもうこれで終わりだ」と思われました。しかし、仲間が“舩木上次を囲む会”を企画してくれるのです。東京では“舩木上次を励ます会”を企画してくれるのです。それは竹の節のように積み上げられ、私は「なんとかその日までは持ちこたえなければ」と、悩みや苦しみがあってもその日を成功させることだけを考えるのです。その間は悪い事は考えず、成功した時の充実感だけを想像して頑張れるのです。

 

今思うと会社がつぶれるのではないのですね。私がつぶれそうになるから会社がつぶれそうになっていた、ということに気づきました。私が皆さんに支えてもらって自分自身がつぶれなかったから、結果として会社がつぶれなかったのです。絶望の時、苦しい時、楽しい時、夢を見た時いろいろありました。絶望の時と苦しい時は孤独でした。楽しい時、夢を見た時は仲間がいました。会社の代表取締役としての役割は、自分がくずれないことだと気づかされました。私が負けていたら、萌木の村のスタッフやその家族までもが多くの物を失います。もちろんどんなに強く生きていても戦争や大災害では自分がくずれてしまうこともあります。しかしそれ以外は、自分がこわれなければ必ず朝が来る、そして再び陽が昇るということだと思うのです。今世の中で苦しんでいる人がいたら、こう考えて欲しいのです。自分でダメだと思っても、世の中には必ず乗り切る考え方と方法を持っている人がいるのです。自分が前向きであれば必ずそういった人に会えます。私は今回、そういう優れた人・できる人達にたくさん出会いました。自分でできない事実を知り、できる人の力を借りる。また、そう考えると楽になります。悪い状態の時はあまり考えごとをしない。目の前にあるやらなければいけないことに全力を尽くすのです。そうすると突然何かが見えてくるのです。そうしているうちに状態が良くなってくるものです。逆に良い状態の時に悪くなった時のことを考える。そうすると何かあった時の準備ができるのです。人は、あの人もこの人も私もそして貴方もそんなに変わらないものですが、良き考え方をするか悪しき考え方をするかの違いがあります。

 

私は今回このようなことに気づかされました。自分がくずれなければ会社を守ることができる。このことが確信に変わったような気がします。苦難に直面した時に乗り越える力を持つ若者がそのことに気づけるように、本音で語り合い、行動して皆にそのことを伝えられるように、一日一日をこつこつと生きていきたいと思う今日この頃です。