マンスリー上次さん 9月号
TOPICS | 17.09.01
今年の夏は天候不順で、全国的に雨の日が続き、私達も野外で開催される清里フィールドバレエ公演は大きな影響を受けました。でも、昨年のあの時の今とはまったく違う今という時間の中にいます。
振り返るといろいろなことが思い出されます。そして、その時その時に私が下した判断には、正しい判断もあれば間違った判断もあったと思うのです。しかし、正しい判断の方が多かったのではないかと自分では思っています。そして、そのように正しい判断を決断できたのは、今まで生まれてから出会った人達が私を育ててくれていたからだと思うのです。そして波乱万丈の人生とは最高に面白いものだとつくづく思うのです。
私は現在68歳です。自分の年齢と仕事の事をいつも考えています。私のやってきたことや考えてきたことをどのようにスタッフに伝え、これを成長させていくかが最大の課題です。私はいつでも現状に何かプラスアルファできないかと考えます。同じことの繰り返しは「作業」であって、私は頭を働かせて何かをつけ加え、「作業」ではなく「仕事」をしたいと考えています。私はいつでも「進化したい」、「変えていきたい」と思うのですが、世間にはそう思わない、「変りたくない」、「今までと同じで良い、繰り返しが好き」という人がたくさんいることに、最近気づかされました。私にはなぜそのように何も変化を求めないでいられるのか、その心情が理解できません。私はこれからも、最後のゴールに向かって変化し続けていきたいと思っています。
私達萌木の村は完全ではありません。変えなければならないことを見つけるのは非常に楽で簡単なことです。しかし、ディズニーランドのようにパーフェクトに近い状態の企業がさらに進化する能力を持っているということは、すごいことだと思うのです。萌木の村は身の丈に合っています。萌木の村のような田舎では、どんな能力を持った人でも夢が持てる場所でありたいと思うのです。それを実現する為に、これからの9月の季節を目いっぱい楽しみたいと思います。
最近禅問答のような話が多くなっていることを自分でも自覚しています。
(萌木の村村長 舩木上次)