全てのお客様に感謝とお礼を〜舩木上次〜
TOPICS | 14.08.15
第25回の節目の清里フィールドバレエが8月10日に幕をおろしました。舞台は12日間すべて開幕することはできました。雨の予報の中8月1日と8日の2日間は開演時間を遅らせ、プログラムを一部変更するなどして、奇跡的に全てを上演する事が出来ました。しかし、9日の日は台風の影響の中にも関わらず、多くのお客様が来て下さり、「何とか幕をあけたい」と私達は全力を尽くしました。一度は雨も上がり、開幕することができたのですが、再度降り出した雨の為、残念ながら30分程で途中休演とさせていただきました。
千秋楽10日の日は台風が通り過ぎるかどうか微妙な状況でしたが、私は必ず今日は出来ると信じ、スタッフ、バレリーナには風と雨の中で準備を進めてもらいました。そして奇跡的に雨が上がり、強風が吹き荒れましたが、その中で開演する事が出来ました。
その日、何よりも嬉しかった事は、その厳しい状況の中500人以上のお客様が足を運んで下さった事。そして、強風の吹く中待って下さり私達に暖かい言葉をかけて下さった事です。
今回の公演、私は通常なら4回は出来なかったと思います。それを1回の休演で終る事が出来たのは、お客様が雨の中、一番長い時には40分間も待って下さったおかげです。
雨の降る寒い中、開演を期待して待って下さるお客様の姿をみて、私はどう判断するか本当に悩みました。お客様にこれ以上寒い思いをさせたくない。でも、期待して下さっているのを裏切れない。また、バレリーナを条件の悪い中踊らせたくない。そんな中でも舞台を守る裏方さん達は最高の状態を作る為に、雨の降る中でも作業をし続けて下さりました。「あと1分待って、雨が降っていたら本日の公演を中止しよう」と決めた時、奇跡的に雨が上がり幕をあける事が出来ました。その日の舞台はそこにいた人しか感じる事の出来ない正に、「ここだけの舞台」になりました。
私の中では厳しい条件の時の舞台ほどお客様とバレリーナ、裏方が一体になれるような気が致します。そしてそんな舞台を経験したバレリーナ達は口をそろえて舞台は多くの人によって支えられている事に感謝の言葉を必ず言います。
私もいつもそう思います。
今回の公演は大成功でした。内容的にも最高の舞台だったと自負しています。しかし、1万人を目標にしていた入場者の目標は残念ながら4日間の雨・台風の影響で8000人に止まりました。
これらすべてがフィールドバレエ
本当に有難うございました!
清里フィールドバレエ実行委員長 舩木 上次