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TOPICS | 18.08.09

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これは、水・酵母・麦芽とともにビールの主な原材料となるホップです。最近のクラフトビール・ムーブメントもあって、ビールの香味を大きく左右するホップには以前にも増して注目が集まってきました。

現在日本で使われているホップの90%以上は輸入品で、かつ、10%未満の国産ホップは95%以上が東北産です。ビールファンの方々もホップ産地というと岩手や秋田を連想することが多いと思います。でも…

実は山梨県も、かつてホップ栽培が盛んでした!全盛期は県内で800戸ものホップ農家があって、そこで主に栽培されていたホップ品種が写真の「かいこがね」だったんです。

他の品種と違って、写真のように収穫する前の一時期、あちこちの葉がキラキラした黄金色に色づくことから「甲斐黄金(かいこがね)」と名付けられたこの品種は長坂町(北杜市)生まれ。日本で最初に品種登録された国産ホップでもあります。長坂町には写真のようにホップ栽培発祥の地を謳う記念碑もあるほどなんですね。

1980年代以降、安価な輸入ホップに押される形でほとんどの農家がホップ栽培を続けられなくなってしまい、一時期は北杜市の歴史から“完全消滅”しそうになっていたこの「かいこがね」栽培ですが、なんと、ここ2~3年で再興の兆しを見せています。

詳細はまた別の機会に書きますが、いつの日か、北杜の丘陵地が写真のようなホップの蔓で再び埋め尽くされることを祈りつつ、実は八ヶ岳ブルワリーでも、復活した北杜産ホップを使って写真の「アルト」というビールを醸造したことも、ちゃっかりPRしておきたいな、と(汗

秋に醸造した期間限定ビールですが、赤銅色の美しいアピアランスに、麦芽の甘みとホップの苦味がバランス良く重なったエールビールです。また醸造する時期が来ましたら告知させてください!

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