マンスリー上次さん 3月号
TOPICS | 21.03.01
私は2002年からスペシャルオリンピックス日本・山梨の活動に関わり、2004年には長野で世界大会が行われオリンピックの聖火リレーに当たるトーチランというイベントが行われました。その頃はスペシャルオリンピックとは何?というくらい、ほとんどの人は知らない活動でした。2006年にはスペシャルオリンピクス日本・山梨が設立され2013年にはNPO法人として認証されました。そして2016年には認定NPO法人として大きな組織に、活動も日本に、世界にと広がっていきました。
日本の47都道府県にそれぞれ理事長がいて、組織が大きくなるにつれ山梨県の代表として私では力不足ではないかと実感していました。私が実力をつけるか実力のある人を見つけるか、私は悩みはじめました。熱量、能力、人間力が問われます。私がずっと尊敬している方で石坂正人さんという方がいます。私は以前からその方が理事長として一番ふさわしいと思い続けていました。でもその方は会社においても、社会的立場においても多忙な方です。お受けいただくのはやりくりも準備も必要です。しかし、思い続けるということは夢をかなえてくれるのですね。ついにお引き受けいただけるとの返事をもらい、2021年2月28日の総会で石坂正人氏に理事長を引き継ぐことができました。こんなうれしい、そしてワクワクする気持ちは久しぶりです。熱量・能力・人間力全てにおいて私の数十倍の実力です。これから山梨の活動は益々充実していくと思います。本当に自分が尊敬できる人に継いでもらえるということはこんなに気分が良いものなのかと実感しています。萌木の村株式会社もこれから若い次の世代に引き受けてもらう時が来るのですが、今回のような気持ちでその時を迎えたいと思います。
まちづくりも仕事もすべてトップの能力が、そこに関わる全ての人の生き方、やりがい、幸福感、豊かさにつながります。なぜこんなに私は今ワクワクしているのか、自分を見つめると安心と希望という物を手に入れたからだと思いました。マンスリーを読んでくださっている皆様、萌木の村と共にスペシャルオリンピックス日本・山梨の活動も引き続き応援してください。
※スペシャルオリンピックス日本とは、知的障害のある人達に様々なスポーツトレーニングとその成果の発表の場である競技会を年間を通じ提供している国際的なスポーツ組織です。地区組織として各都道府県に組織団体があります。
2019年度末現在、アスリートは全国で8,605名、参加ボランティアは10,822名です。
※画像はスペシャルオリンピックス日本・山梨のfacebookページより。