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楽しい思い出が甦りますように。

TOPICS | 21.10.08

お客様から修理のご依頼いただいた手回しオルゴールのご紹介です!
紙を入れて回すと音が鳴るこのオルゴールは「オルガニート」と呼ばれています。
紙の穴に歯車が引っかかり、歯車がくし歯というオルゴールの鍵盤部分を弾いて音が鳴っています。
音の響きが本当に綺麗なオルゴールです。
今回ご依頼いただいたのは、数十年前にお客様のお母様が購入したものだそうで。久しぶりに鳴らそうとしたところ、音が鳴らない…ということで、当館にいらっしゃいました。
見てみると、紙をはさむローラー部分がぼろぼろになっていました。
このローラーが、プラスチックでできているので、劣化が起きやすいのです。
何件かオルガニートの修理依頼を受けてきましたが、大半がこのローラー部分の劣化が原因です。
機械部分を丸ごと取り替える作業をすることになります。
ありがたいことに、フタが開けられるように作られていたので、すぐに機械を交換することができました!
ガッチリ固めてある場合、機械部になかなか辿りつかないので、ほっとしました(詳しくは「オルゴールの修理について」の投稿をご覧ください😭)
回してみると本当にすごくいい音!
優しい音がします。
お母様は今は施設にいらっしゃるようで「またこの音を聴けたら母も喜びます。」と言っていただけました。
色々な曲を手回しして聴くことのできるオルゴールなので、みなさんご家族みんなで楽しむことが多いようです。
その分思い入れも思い出もたくさんありますから、修理依頼が一番多いオルゴールでもあります。
お客様のお母様にも、甦った音と一緒に、楽しい思い出が甦りますように。
思い出のオルゴールの修理依頼がありましたら、ぜひ一度お問い合わせください◎