ROCKの火災現場で思う事
TOPICS | 16.08.14
日一日と良かったと思えるようになってまいりました。時々「もし」ということを考えると震えがきます。出火場所はホテルとロックの間で、一つ間違えばホテル側に火が回っていたかもしれない、と考えただけでも震えがきます。お客様の車も並んでいました。一台でも引火したら全ての車が爆発していたのではないでしょうか。それを考えると本当に人災がなくて良かった。
今私のなかではこれからの道のりを想像するといくつかの選択肢がありますが、私だけでなくより多くの方が新しい夢が見えたという様な姿を創りたいと考えております。
通常時にはスタッフは決められた事いつもの事を一日一日進めていけば良いのですが、このような非常時には一人一人対応の仕方、考え方が違いが浮き彫りになります。今まで厳しく組織化していなかった私共萌木の村は、このような時に一人一人の考えの違いが感情的に対立する場合もあります。
一枚の焼け残った写真にしても、これからの新しい店作りの中でどう使うか考えが分かれます。そのまま使う、修理して使う、まったく新しくつくり直す、捨てる、使わない、皆それぞれの想いがあります。
一人一人の想いの違いがハーモニーなるかならないか、私のリーダーシップが問われています。私が示さなくてはいけないのが、どの山の頂上を目指すか。そしてその頂上をどのルートで目指すという事だと思っています。
今現在はそれぞれが、それぞれの山の頂上を目指そうとしてしまいます。この山の頂上を目指すと言ってもまたルートの違いで少しぎくしゃくする事があります。これが新しい物を生み出すための生みの苦しみで、ここで負けない者だけがもう一度チャンスを与えられるのだと思います。
またこの出火から今日まで考えるのは、私は周りが見えていると思っておりましたが、実際には事物しか見えていないという事です。それぞれが、それぞれの所で必死に対応しているのに私が全く知らないという事があります。
自分の持ち場で、一人であの現状の中で頑張っていたのに、ミーティングや何かの作業の時に私から叱られ、いっぺんに気持ちの糸が切れたりします。人は立場によっても見方考え方が異なります。今私は一人一人に感謝しつつも彼らの想いとは時として違う指示をださなければなりません。その時傷つけていることがあります。その時傷つくという事は日々の私の信用信頼がないからだという事も思い知らされました。そんな事を考える今日です。
平成28年8月14日
萌木の村村長 舩木 上次