感謝と笑顔で一流を目指します。
TOPICS | 16.09.07
ロックの火災から1月が経った今、自分自身を、萌木の村をどの様に客観的にみるか、そして現状を素直に分析して、何が私達の責任でしなければいけないのか、問われている様に思います。
そんな中で、私はある意味で世界一幸せ者だと思うようになりました。
ロック、ホテル、オルゴール、フィールドバレエ、ビール、ウイスキー、ガーデン。自分がやりたいと思ったことは必ずその時々に、その道のプロフェッショナルが現れ、サポートしてくれ、夢を叶えてくれました。
これまでの私はトラックの荷台にこれらの夢をいっぱい乗せて、目的地に向かって全力で走っている様な感じでした。でも自分の馬力だけではエンジンがオーバーヒートして焼き付いてしまいそうになります。スタッフも良く頑張ってくれました。私の所で働いてくれているスタッフは人間的には素直で真面目です。私もスタッフも、今やっている事は高校野球が大リーグの舞台に立とうとしている様な気がします。まだまだプロの実力が無いのに、何故かそこを目指しています。だから綻びが生じ、この様な事故が起こってしまったのだと思っています。
私の能力の無さは数え切れません。経営能力、味覚、下戸(お酒を飲めない)、音楽感覚、芸術、山野草を始め自然について、どれ一つをとっても皆、中途半端です。にもかかわらずそれぞれの夢を追っている時、不思議とその道のプロが私の行動を見て、「それではダメだ」と言って助けに来てくれるのです。
今の現実もそうです。これまで好きな事をしてきている訳ですから、そのツケを背負いながら登山している途中で、この事故が起きてしまいました。普通なら谷のドン底に落ちているのではないでしょうか。
ところが運良く途中の木に引っかかり、助けを求めていたら救助の方の目に止まり、ヘリコプターが来てくれ、引き上げロープに手を取ろうとしている、そんな状況に今います。一度はもうダメだと思った時もあったのですが、もう一度山の頂上を目指すことができそうです。
いつも周りの人に助けられている中で、私達は皆様にどう恩返しをしていけば良いのだろうか。欠陥だらけの私でもできること。能力のある人の力を生かすという力はあるかもしれません。私の周りのには、私と関わって大きく羽ばたいた人達も多くいます。そして今回もその人達を含め新しく知り合った方々が、またこの重荷を一緒に背負ってくれるというのです。
この地域「清里」、「八ヶ岳」、この場所における私達の役割は、この地に訪れてくれる方々への責任は何なのだろうか。これだけ好きな事をやらせてもらってきている訳ですから、その事でもっともっと皆さんに喜んでもらえるようにする事が、私にできる事だと思います。これからも真正面から向き合う、感謝する、楽しく笑顔いっぱいで走り続ける事が、私の責任なのだと思います。
自分自身の足りない、弱い部分を知りその部分を助けてもらいながら、最善を尽くし、一流の物を目指します。(私の一流とはローカルを磨くという事です。)