マンスリー上次さん10月号
TOPICS | 16.10.01
今年は日本だけではなく世界でも台風や豪雨による災害が非常に多く、悲報を聞くたびに心が痛みます。またテロによる犠牲者のニュースを見たり聞いたりすると、今まで以上に悲しい気持ちになります。何故、突然こんな大きな災害や事故に巻き込まれ犠牲に遭わなければいけないのだろうか?本当に神様はいるのだろうか?と疑問を持ってしまうこともあります。私もロックの火災から50日以上経ちますが、まだまだ昨日のことのように思い出されます。しかし、今の自分の役割を考えると、前へ前へと進むしかないのです。一日一日のできることは本当に小さいものですが、それが分かっていても積み上げていくしかありません。必ず再建することを信じて、前を向いて歩んでいくことが私の責任なのです。そう思えるのは、多くの皆様からの励ましの言葉と支援があるからです。そんな時「やっぱり神様はいるかもしれない」と思えるのです。
現場はだいぶ片付けが進み、鉄骨や廃材の片付けが終わりました。私の心境は毎日24時間悲しい時間だけが過ぎていくわけではありません。元気よく育つガーデンの山野草の花を見ると、きれいだなとつくづく思いますし、新しい計画を考えるとワクワクする時間もあります。そして先日心おどる話題が届きました。ロック醸造部の松岡をはじめ若いスタッフが快挙を成し遂げてくれたのです。世界一のコンクール ワールド・ビア・アワード(WBA)において清里ラガーが世界№1をとったのです。オリンピックでいうと金メダルです。若者たちが育つことは何より嬉しいです。それも私達が夢だと思っていることを、若者たちが自らの手で作り上げてしまう、そんなスタッフが萌木の村にいて、今私と共に再建に向けて一緒に働いてくれているのです。世界一のビールの金メダルと共に、彼等にも大きな感謝の金メダルを送りたいと思います。
萌木の村の周りを見渡すと素晴らしい人達が仲間でいてくれます。それと共に我々を支えてくれる人が又すごいのです。いつでも何かをしようとすると、いろいろなご縁で、その道のプロで第一人者と言われるような人が手を貸してくれるのです。その方々からすると萌木の村は“見ていられない”という状況のようです。「よく素人集団でそんな大それたことをしようとするものだ」と救いの手を差し出したくなるようです。オルゴールにしても、バレエにしても、ビールにしても、ガーデンにしても、ウイスキーにしても。チーム萌木の村はもしかしたら人に迷惑をかけることにおいては金メダルをとれるかもしれません。そして個人としても私は人に迷惑をかける金メダルなのかもしれません。
いつかは皆さんに金メダルをあげる役割を目指して!人生には無駄なことは一つもないという教えを信じで!小さな一歩ですが、前へ!
平成28年10月1日
萌木の村村長
舩木 上次