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マンスリー上次さん 11月号

TOPICS | 16.11.01

11月に入り、清里では秋風と共に寒さが日一日と増してきました。仮設店舗で営業しているロックでは、屋外テントの中を冷たい風が吹き抜けます。お客様にはだいぶ寒い思いをさせてしまっていて本当に申し訳ない気持ちです。そんな中でも「応援しにきた」「カレーを食べて帰るよ」と声をかけてくださるお客様が絶えません。本当にありがとうございます。

 

八ヶ岳カンティフェアそして、「私のカントリー」フェスタin清里と先週、先々週と清里の秋の二大イベントが続きました。天気に恵まれ、大盛況の内に終わることができました。どちらのイベントでも会う人会う人が「頑張ってね!」「応援しているよ!」と声をかけてくださり、その一言一言が私にとっては大きな力となり、前向きに一日一日生きられます。

 

萌木の村株式会社は火事などなく通常に営業していても、決して経営的に安泰している訳ではありません。バブルの時代、環境を守り乱開発を防ぐ為に土地を買ったり無理をしてきました。そんな状況の中での事故でしたので、本当に「これで終わりだ」と思った時もありました。しかし、今は皆さんの後押しでしっかり立っていることができます。そして最近は新たな夢まで持てるようになってきています。むしろ「この大きな試練は私を強くしてくれている」と思えるようになりました。こんな経験は自ら求めてもあり得ない出来事です。火災体験は一瞬の出来事でしたが、これからの私の人生の価値観まで変えているような気がします。まだ私の中で整理されていませんが、これをもし乗り越えて少し落ち着いた頃には、私の考え方は少し変わっていると思うのです。少なくとも今までよりほんの少し成長したと言ったら良いのか、正しい判断に近づけたと言ったら良いのか、自分の中では己を捨てて考える力がついているように思えます。私のような凡人はこんなことが無いと気がつかないのでしょう。

 

最後にもう一つご報告いたします。10月に良いことがありました。北杜市が進めている町づくりの一つで「北杜『水の山』プロジェクト」があります。豊かな水資源をテーマに国内はもとより世界に情報を発信していこうというプロジェクトです。萌木の村は地ビールの功績を認められ、そのパートナーに選ばれました。(新聞記事)私は10年前に山梨経済同友会の中で「山梨の最高の宝物は水資源だ」という提言をまとめて進言していました。そしてその提言が少しずつ、一つ一つ取り上げられて、山梨県としても北杜市としても水を中心に政策が組まれるようになりました。10年前に一緒に活動した仲間と「あの作業が無駄にならなかった」と、とても喜びました。あの時播いた一粒の種はなかなか芽吹かなかったけれど、ここにきてようやく芽が出はじめました。どんなチャレンジも、すぐに結果は表れないけれど、考えていること・行動していることが正しければ必ず道は開けると思います。

 

 

平成28年11月1日

萌木の村村長

舩木 上次

 
mizunoyama