新たなガーデンに備えて
TOPICS | 16.11.22
萌木の村のガーデンを組み上げるのに大切な素材、天然の石を取りに野辺山高原のとある畑にきております。ガーデンで使われている石のほとんどは、かつての開拓時代に畑の中から掘り起こされて、その畑の片隅に積まれているモノたちでした。この場所も広大な畑を作るために、ブルトーザーなどの重機を使い畑の淵に表土とともに集められたものでした。
半分は土が含まれていますので、土をかき分けながらその中に入っている大きな石を掘り出していきます。大きなものは1tくらいありそうなモノも。
八ヶ岳は元々火山ですから、周辺には八ヶ岳を構成していた岩が本当にゴロゴロしていたそうです。そんな土地で大規模農業を行っていくためには、まずは平坦な場所を作らなければなりませんでした。当時は重機と言いましてもそんなにパワフルなものはなく、人力での作業を多くあったと伺っています。
そんな当時は邪魔者でしかなかった石たちも、萌木の村のガーデンでは当たらな息吹を吹き込まれガーデンを構成していきます。
この場所は、最近仕上がったばかりのポール・スミザーのツールシェッド(道具小屋)です。それまで斜面や平面的だった空間に石積みを施すことで、立体的な空間に仕上がっていきます。そこに植栽されていく植物たちは八ヶ岳の自然から分けていただいたモノたち。自然の韻(うた)が聞こえて来る、そんな場所になっていきます。