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マンスリー上次さん 3月号

TOPICS | 17.03.01

 私にとってこの半年間は、今までの人生において一番中身の濃い時間でした。一日一日が目まぐるしく変化し、次から次へ想定外のことが起きました。周りは穏やかな日であっても、私には毎日が自分との戦いの日でした。自分が今立っていられるのは本当に多くの友人である皆様のおかげです。試練と戦う勇気をもらい、背中に一本筋が通ったように思います。他の人がなんと言おうと、自分の信じることに意思を通す強い信念もできました。そうしなければ前へ進めない状況でした。気がつけば私は68歳にして鍛えられていました。勿論今は一つでも手を抜けば崖から落ちる厳しい状況ですが、自分でも信じられないほど落ち着いています。

 

 建築現場のスタッフはそれぞれの役割をしっかり理解してくれています。現場監督さんはじめ、大工さん、電気屋さん、左官屋さん、土建屋さん、鉄筋屋さん、屋根屋さん、設備屋さん、ペンキ屋さん、すべての現場スタッフが冬の厳しい寒さの中、朝早くから夜遅くまで、土日も休まず仕事をしてくれています。私は毎日が充実して満足しています。

 

 萌木の村スタッフも日を追うごとに逞しく育ってきています。実は萌木の村スタッフは甘い考えでいましたが、建築現場のスタッフの引き締まった考え方に尻に火がついたのです。萌木の村を支えてくれている銀行の方々も「清里のランドマークとして、この際思いっきり挑戦しろ」という言葉をいただきました。その言葉に甘え、自分達の夢を追求し、結果として思い切った再建計画になりました。自分達の理想を追求した建物とお客様を満足させられる環境も追い求めています。オープン時には今までのイメージと大きく変わった姿をお見せすることができると思います。

 

 ロックを運営するスタッフは、今までと同じ仲間で再スタートしますので、すぐには大きく変化させることはできませんが、気持ちでは自分達の実力を少しずつ積み上げ、皆様をお迎えするに相応しいチームに仕上げていきたいと思っています。ロックスタッフで三上という、大変「音」にこだわる者がいます。「どうしても今まで以上の音響装置を設置したい」と願い出て、今回はとことんこだわりました。今回スタッフの中で「はっきりこうしたい」という願望が見えている者の夢は応援することができたような気がします。これからも私は、スタッフがあるべき姿をしっかり描いていて、実現させるためのソフトもイメージできていて、更に仲間の輪を構築していけそうな提案に対してはできる限りの協力を提供していこうと思っています。基本的に、どうあるべきか・どうすべきかがわかっていれば、現実とのギャップを少しずつ埋め、理想に近づいていけると思うからです。そして目の前の峰を登りつめると次の頂が見え、また次の挑戦が始まるのだと思うのです。自ら汗をかき、夢を背負いながら山に登り、そして頂に立ち感動する、そんな集団を作りたいと思います。

 

 私達はまだまだ未熟です。そして優秀な集りでもありませんが、いつまでも挑戦者であり、開拓者であり続けたいと思います。本当に皆様ありがとうございます。