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萌木の村「開拓の鐘」に寄せる思い

TOPICS | 17.10.02

KEEP協会の聖アンデレ教会では、365日毎日礼拝の始まる前に鐘が鳴らされています。最初は小さな鐘でしたが、私が10歳の頃だったと思います、アメリカから大陸横断鉄道の機関車の先頭についている大きな鐘が送られてきました。すると鐘のための塔が建てられ以後毎日鳴らされています。私は教会の牧師さんから礼拝の時にサーバーという鐘をならす役を仰せつかり、何回もその鐘を鳴らしたことがあります。その後、長坂町に聖マリヤ教会がつくられるのですが、マリヤ教会は最初から同じ大陸横断鉄道の鐘が設置され教会のシンボルとして鳴り続けています。

 

私は萌木の村をつくる時、その鐘と同じ物を萌木の村の中に置きたいと思い「同様の鐘を探している」とアメリカの多くの人達に声をかけるのですが、今から90年以上前の大陸横断鉄道に使われた鐘はなかなか見つけることができませんでした。

 

ポール先生の愛弟子で、秋吉光男さんという方がポール先生のもとで働き、その後東京のホテルオークラに移り、支配人をされ、さらにアメリカに移りVIPの方々を日本にお呼びする仕事をしていらっしゃいました。その方にも前々からそんな鐘があったら見つけて欲しいとお願いをしていたのです。そして今から37年前(1980年)、ついにその鐘を見つけてくださったのです。私は開拓地・清里で事業をおこし、先人達に対する感謝の気持ちと原点を忘れてはいけないという思いで「開拓の鐘」と命名しました。そして、萌木の村を見渡せる場所に設置したのです(1982年)。

 

それから35年、木造の塔は朽ち、今回萌木の村の森の中に立つ栗の木を使い、開拓の鐘が生まれ変わりました。山梨の宮大工・雨宮さんが手斧(ちょうな)で削り出し、地元大工・末吉さんと中村鉄工さんが設置してくださいました。この鐘が鳴るたびに多くの人が夢と希望を抱けることを願って、この鐘を鳴らし続けたいと思います。

 

平成29年10月1日

萌木の村村長  舩木 上次

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