マンスリー上次さん 12月号
TOPICS | 17.12.01
清里では木々が葉を落とし、萌木の村山野草ガーデンは冬支度に入りました。ガーデンの表面では動きがなく静かですが、地中では来年の春に向かってしっかり準備をしているのです。我々もガーデンの山野草と同じように、これからの季節を来年の飛躍のための準備期間とし、しっかり活動しないといけないなと思います。
最近の世の中は、良い悪いは別として、異常な速さで変化しているのが現実です。都市や大企業はその流れに乗って行けるのでしょうが、我々のような地方の零細中小企業は自らが日々考えていないと劣化し、そして老化してしまいます。私達はこの地で生きている意味合いを熟考・熟成させて、考え方を磨き、行動を磨いていかなければいけません。我々は都会とは違い、自然とともにあるということだと思います。我々には五感で感じ取る力があります。そのことを自覚して、共に新しい価値を作っていかなければなりません。そのためには我々は別の見本である都会にも出かけて行って、自分たちを見つめ直さなければいけません。インプットと勉強をしない人に変化を求めることはできません。私達にとってこの季節が本当に一番大切な時間だということを思うようになりました。
しかし周りを見渡すと、変わらない人達が多いこと、そして変わりたくないと思っている人が多いことにびっくりします。それは「恵まれているな」と思われる豊かな時代だからでしょうか。貧しく苦しい時代には「少しでも良くなりたい」と思うものです。そして努力の結果改善することで大きな満足感が得られます。しかし、物に恵まれた社会では何を求めればよいのでしょう。もしかすると一番苦しい寂しい時代なのかもしれません。
私は思うのです。たった一度の人生、すべての人が“死”というゴールに向かって生きています。何のためにゴールに向かうのか?!私は毎朝目がさめるのが楽しみです。今日一日やりたいことばかりなのです。ひとつひとつ、一日一日の積み重ねが、一年後二年後の未来を変えるのです。すべての人が人生で輝いて欲しい。それは決して難しいことではありません。それぞれの能力で目的・目標を持てば良いことなのです。もっともっと清里の価値を追求します。失敗も目的達成のための通過点です。チャレンジ!チャレンジ!
萌木の村村長 舩木上次