マンスリー上次さん 8月号
TOPICS | 18.08.01
29回目のフィールドバレエが始まった。清里の舞台現場の責任者は、昨年から現場をまとめてくれている堀内正太君。彼は、第一回清里フィールドバレエを始めた時責任をもって多くの仲間をまとめてくれたドイツハウスの堀内正人さんのご子息である。最近、若いという事はすばらしいと思う。萌木の村の若いスタッフもバレエの現場の若いスタッフも、この時代の生き方を私たち世代よりもよく心得ていると思う。だからこそ新しい時代は、30代40代の志し高く馬力を持っている人が時代を切り開いていくのだろうと思う。特に今回の豪雨災害では、日常生活の中で起こりえる様々な課題が露呈された。私たち人間は、そのつけを背負い本気で課題に取り組んでいかなければならない。そのためには、今まで受け入れてきた常識を否定し、今まで大事だと思っていた価値観をも考え直さなければならい。しかし、人間とは一度手に入れた既得権そして変わることへの恐怖、変わらなければと口では言うがが、本当は変わりたくないという本質との戦いがある。そのことに挑戦する勇気は、残念ながら年を取ると共に衰えていく。それは思考的にも体力的にもだ。だから自分の役割も変わっていく。私は、何を持っているのだろうと考え続け、次の世代に受け継いでもらうものと捨てなければならないものを、分別しなければならない。
私たちの住んでいる場所は、奥多摩湖の湖底に沈む丹波山村小菅村から移り住んだ28戸の入植から今年で80年の歴史がある。清里は、ポール先生が清泉寮を建てて80年にもなる。そこから続いている今日までの歩み、先人たちが残してくれた財産を守るという責任がある。考えてみると、持っている財産は見えるもの、見えないものも含めてとてつもなく大きなポテンシャルを持つ清里、そして萌木の村は、この時代どこにもありえないほどの潜在力を持っている。現実の社会は、他社との関わり合いよって成り立っている。私の周りの人の中にも、理想に近い考え方、生き方をしている人たちが増えている。その人たちからの影響も強いが、現実を生き続けるためには、他者との関わりの中でそれを押し通すことは出来ない状況もある。理想をわかった上で、それを目標にどうそこに近づけるかという生き方、それは一見言っていることとやっていることが違うように見える。我々は、ゴールまで理想と現実との狭間でもがきながら、戦い続けていかなければならないのだろうと思う。私の弱い頭の中では、上に行ったり、下に行ったり、右に行ったり、左に行ったり、たどり着いた所で考え、また違う所に行くとそこでは今までの整合性が合わなくなる。私は、それをどう合わせていくかの思考ゲームの真っ只中にいるような気がする。だからこそ、ブレない強い軸を持たなければと思います。
清里は、住んでいる人が誇りを持って生きていける地であることを願っている。その大きな財産でもある清里フィールドバレエ、どうか足を運んで五感で感じて感動を共有させてください。自由席当日券はその日その日でお買い上げいただけますので、お出かけください。
〇願い
清里に常設の野外劇場があったらどんなにすばらしいだろう…。29年間特設で野外舞台を作って清里フィールドバレエを行ってきたが、ノウハウ、経験、知識を生かして世界にここでしかない野外劇場を企画したい。舞台の正面には富士山が見え、自然環境を生かし、清里のあの舞台に立ちたいというそんな施設があったらと強く思う。
私は、清里に野外劇場を作りたい!だれかいませんか。共に悩み、共に夢を実現させませんか。みなさんの募集力をぜひ私に貸して下さい。