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萌木の村マガジン
甘~いクリーム「トフィー」とバナナ、さくさくパイの取り合わせが魅惑的なノスタルジックなイギリスのデザート「バノフィーパイ」。
4月21日まで萌木の村ROCKで提供中の「St.Patrick’s Day Fair 」の主役デザートとして、多くのみなさまにお楽しみいただいています!
濃厚な甘さが幸福を呼ぶ今だけのデザート!開発担当のROCKパティシエ前薗蘭さんにこだわりとおすすめの食べ方を聞きました◎
《ROCKパティシエール前園蘭さんのInstagramもご覧ください!》
イギリス伝統の愛されデザート
日本ではあまり聞きなじみのない「バノフィーパイ」。前薗さんによると、「バナナとトフィークリーム、そしてパイが合わさっているのが名前の由来。イギリスやアイルランドを中心に国民に愛されている伝統のデザート」なのだそう!
小麦粉、砂糖、バター、塩、練乳、バナナ……。厨房に並べられているのはとてもシンプルな材料ばかり。一見、「ここからどんなデザートができるのだろう?」と不思議にも思いますが、素材の良さを活かした満足度たっぷりのデザートに仕立てます。
さくさく食感がポイント!
ポイントはさっくさくのパイ生地!「パイ」と一口に言っても、前薗さんがつくるのは「ショートクラスト・ペイストリー」というショートブレッドに近いパイ。
小麦粉、塩、砂糖をミキサーで混ぜ合わせ、小さく四角く切ってキンキンに冷やしたバターと合わせます。「サクサク食感を大事にするためのポイントは練らないこと。粉とバターを切り混ぜながら生地をひとかたまりにします」
温度や湿度によってもパイ生地の出来具合が変わるため、水分量はあえて決めていないそう。その日その日の状況を肌で感じながら、微妙な調整をしています。
半日ほど寝かせてしっとりとなじんだ生地をオーブンで焼き上げると、薄い層がいくつも重なったさくさくのパイに変身!さくさく食感を大切にするため、注文してから、組み立てます。
甘くて濃厚なトフィークリームをたっぷりと。
そして、なんといっても主役となるのが、濃厚な甘さのクリーム「トフィー」。前薗さんによると、イギリスではよく食べられているポピュラーなクリームなんだとか。
小鍋にたっぷりのバターときび砂糖を入れて火にかけ、ここにコンデンスミルクをイン!粗熱をとって冷蔵庫で冷やせば、トフィークリームの出来上がり。扱いやすいよう、「ネットリ、というより、できるだけサラサラに仕上げるようにしています」
引き締め役のコーヒー粉!
小さなパフェグラスに、まずは、たっぷりのトフィークリーム、その次にさくさくパイとカットしたバナナ、それらの上に甘さ控えめの生クリームをふんわりと被せたら、バノフィーパイの出来上がり!
・・・と思いきや、ここでひと手間。「これがバノフィーパイを最高に美味しくする秘密の素材なんですよ~これが良いんです!」と言って、生クリームの上にパラパラと削られてゆくのはコーヒー豆!コーヒーの苦味がトフィークリームの甘みと一緒になることで、味が引き締まり、全体としてまとまりのあるデザートに。コーヒーの香りにも癒されます◎
全体の構成を大切にする前薗さんならではの工夫です♩
限定ビール「ショコラ・シュバルツ」との相性も◎
トフィークリームが濃厚なので、小さなパフェグラスでもしっかりと満足できる優秀デザート。昼下がりのティータイムに温かいカフェラテやロイヤルミルクティーと一緒に味わうのはもちろんですが、前薗さんのおすすめは、限定ビール「ショコラ・シュバルツ」とともに楽しむこと。
ビターショコラをイメージしたほろ苦く香ばしいショコラ・シュバルツとバノフィーパイ!想像しただけで、美味しそうですね◎わたくし広報スタッフYも試してみようと思います!
バノフィーパイの提供は4月21日まで!他の限定メニューとともにお楽しみください(#^.^#)
*なお、前薗さんは4月からホテル ハット・ウォールデンに異動となります。今後はホテル専属パティシエとして、より腕に磨きをかけたデザートを提供予定ですので、今後の活躍にもご期待ください♩(早速、4月7日開催の八ヶ岳ベーカーズで素敵なお知らせがあるかもしれません……✨)*