Magazine
萌木の村マガジン
《「萌木の村エッセンガルテン」求人募集中!※2024年1月16日現在※》
萌木の村エッセンガルテンで、冗談を交えながら楽しそうに接客をする姿が印象的な店長・舩木功。仕事のやりがいや、大切にしている考え方、目指したいお店像などを聞きました。
「物販を通して萌木の村を盛り上げる」という大きな野望をもった功。今後の商品展開に乞うご期待!
物販を通して萌木の村を盛り上げる
「物販を通して萌木の村を盛り上げること、それが僕の使命だと思っています」。
2022年10月に3年務めた萌木の村ROCK STORE主担当から、エッセンガルテン店長に就任。現在は功のほかに、パートスタッフ5人と共に働いています。
エッセンガルテンは萌木の村のオリジナル商品をはじめ、箱菓子やお酒、雑貨など地元の物を中心とした土産品を扱うセレクトショップです。
「レジ打ちをする単なるお土産屋さんだと思われがちですが、物販を通してお客様の喜びを生み出す場所だと思っています。魅力的な商品をセレクトするのはもちろん、新商品を開発することも重要なポイントです。一緒に面白く、楽しく、お店を作ってくれる人に来てもらえたら嬉しいです」。
ゲームが人生のお手本!?ギミックめいたものを
エッセンガルテンの店長になってからの1年余りで功が手がけた新商品は20点に上ります。
昨年は、6月9日の「ROCKの日」を中心にROCK新商品を拡充。清里在住のキャラクターデザイナー中野シロウさんとコラボし、各メディアでも話題になった元プロレスラー武藤敬司さんモチーフのキャラクター「MUTO BEAR」グッズなどを展開しました。
「ギミックめいた(「ちょっとした仕掛け」の意味)遊び心のある商品を提案したいと思っています。昨年はROCKブランドを利用した商品展開を第一目標とし、ある程度達成することができました」。
この言葉の通り、MUTO BEARのTシャツは多くのお客様に喜んでいただき、現在、エッセンガルテンで一番人気の商品となっています。
そうは言っても、その「ギミック」の発想こそ難しいところでもあります。「僕は子どものころからゲームがひたすら好きでした。必要なことはすべてゲームから学んだと思っている」と断言します。
「ゲームはギミックの塊なんです。特に『ドラゴンクエスト』が大好き。主人公が旅をして最終的に魔王を倒して世界を平和にする、といういわゆるRPG(ロールプレイングゲーム)仕立てで、ストーリーの大筋は大体同じなんですけど、その中にあらゆるギミックが散りばめられているんです」。
ちょっと興奮気味に目をキラキラさせて話す功から、アイデアの発露を感じました。
ROCKから萌木の村全体へ。0を1にする、新たな定番コンテンツ誕生の野望!
さらに、今後の功の商品開発はROCKブランドだけにとどまりません。ナチュラルガーデンズMOEGIや萌木の村全体のオリジナル商品の開発も視野に入れています。
「萌木の村で働いていて特にいいなと思うことは、売っていて恥ずかしくないもの、自信をもってお客さんにすすめられるものを取り扱っていることです」と話す功。
萌木の村が製造している八ヶ岳ビールTOUCHDOWNは、昨年、国際的なビール品評会「ワールド・ビア・アワード(WBA)」で世界最高賞を受賞しました。「自己満足ではなく、第三者から評価していただける商品を提供できていることがありがたい」。
一方、萌木の村で作っている”完全な”オリジナル商品は、主にROCKビーフカレーレトルトパック、ROCKサラダソース、八ヶ岳ビールTOUCHDOWNがあるのみで、意外に少ないのが現状です。
「結局、カレーもビールも、社長が起点になって定着した商品。0から1を生み出す全く新しいコンテンツでお客さまの支持を得ることのハードルは高いですが、そこを物販から責めたいと思っています。僕はROCKが大好きなので、ROCKグッズの展開が先行していますが、新しく一緒に働く人にフラットにアイデアを出してもらいたいと思っています。10年20年後に定番になる商品を生み出したいと思っています」。
功の心で静かにめらめらと燃える野望を見た瞬間でした!
大型のレーザー加工機導入!ギフト文化の後押しも
この冬には満を持して、エッセンガルテンで大型のレーザー加工機も導入しました。木や紙、布などあらゆる素材に印字を施したり、自由にカットしたりできる機械です。
「この機械を使いこなせるようになれば、ここでしか手に入らない特別感のある商品を作れるようになります」と期待感をにじませる功。
1971年のROCK創業時から、清里開拓の父ポール・ラッシュ博士らによる開拓精神が根付いている萌木の村。「ここの良さは、開拓精神からなるクラフトマンシップがあることだと思います。僕は職人ではないので、自分の技術で商品をつくることはできませんが、便利な機械に手伝ってもらうことで、自分たちの手で商品をつくることができるようになります。外注だけに頼らず、ここらしい商品を自ら作っていきたいと考えています」。
さらに、レーザー加工機はギフトへの名入れサービスなどの対応も可能にします。
「お歳暮、お中元文化が薄れ、少しずつ贈り物の需要が減っているのが実情です。そのような中で、新たな魅力を生み出すため、名入れサービスなどを通して、贈り物をする文化を若い人たちにも楽しんでもらいたいと思っています」。
大切な人に思いを届けたいときに、安心してご利用いただけるお店。クリスマスや誕生日など、贈り物をすることを楽しめる場所にしていくことも目標の一つです。
実は「絶望しかなかった」異動辞令が、考え方の大転換に!
高校卒業後、音楽をしながら10年以上都内で暮らし、2019年に実家でもある萌木の村に入社した功。3年間、ROCK STOREの主担当を務め、軌道に乗ってきた矢先の異動辞令でした。
「それまではROCKが全てだと思っていたので、正直に言うと、異動は絶望でしかなかったんです。おれの生き甲斐を取られた、くらいに思っていたほどでした。ROCKのために東京から戻ってきて、ROCKを通してスタッフとお客さまに充実感を与えられることが喜びだった」と、当時の複雑な心境を振り返る功ですが、この異動が大きな考え方の転換に繋がったといいます。
「でも、実際に異動してみたら、広い視野で物事を考えられるようになったんです。萌木の村全体の面白さが見えてきた。さらに、ROCKに属していたことで、エッセンガルテンとROCKの連携を強化することできました。萌木の村の南エリアを活性化したいという気持ちも強くなりました」。
プライベートにも変化が。「異動後は、勤務時間も変わり、プライベートの時間が増えたことで、色々な場所に行けるようになりました。そのことによって、インプットの時間も各段に増え、結果的に仕事面に活かすことができてとても充実しています」。
すべてのスタッフが健やかに働ける職場を
萌木の村の執行役も兼ねている功。異動したことによる思考の転換によって、新たなミッションも生まれました。
ROCKは基本的に年中無休の通し営業。締め作業などを終えると帰路につくのが深夜になるときもあります。時代に応じて働き方の改善はしていますが、飲食店の性質上、管理者をはじめとした就業時間が不規則になることもあります。
「今はROCKが経営的な大黒柱として萌木の村を支えています。ROCKがそのように無理をしないと立ち行かないという状況を変えたいと思っています。そのためには、もっと他の部署が力をつけないといけない」と話します。
その点で物販の強化は、人件費や消費期限といった面でも、大きな支えになると考えています。「数年のうちに、ROCK STOREと同程度の売上をエッセンガルテンで実現したい。萌木の村で働いてくれるスタッフたちが仕事もプライベートも充実した時間を過ごせるようにしたいという夢を持っています」。
当たりもあるし、外れもある。研究のしがいがあるから面白い
ここまで物販、商品開発を通した功の思いを聞いてきましたが、「と言いつつ、別に物販はそんなに得意な分野じゃないし、ノウハウがあるわけでもない」と話します。「ユーモラスなものや、面白いことを考えるのが好きってだけで、その性格をうまく落とし込めるのが商品開発なのだろうな思っています」。
絶対に売れると考えて気合を入れて作ったものが、全く刺さらなかったり、そこまでの思い入れがなく作ったものが売れることも多いといいます。「おれの好みじゃない方が売れるんです(笑)。自分の好みで、なんでもかんでも増やせばいいということではなくて、萌木の村の雰囲気を商品に落とし込める人ではないと難しい。時間をかけてその感覚を培っていく必要はあると思います」。
「いくら経験を積んでも、当たりもあるし、外れもあります。だからこそ商品開発は面白い。まだまだ研究のしがいがあるなといつも思っています。生涯をかけて研究したいなと」!
《「萌木の村エッセンガルテン」求人募集中!※2024年1月現在※》
ここまで読んでくださったみなさま、ありがとうございました!
舩木功とともに、物販・商品開発の面白さを分かち合いながら、萌木の村に新たなコンテンツを生み出してくれる方との出会いを楽しみにしています◎
肩肘を張らずに、まずはお気軽にお問い合わせくださいませ!
(記事作成:萌木の村広報室)