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萌木の村マガジン
この度、萌木の村の「ナチュラルガーデンズ MOEGI」が環境省の定める生物多様性保全に資する区域・「自然共生サイト」として認定されました。テレビや新聞でも報道していただいて感謝申し上げます。
私は同級生の章一さんとふたり、ひたすら高原野菜の畑の隅に追いやられた石を運び、石積みをやり続けていました。褒められるべきは目に見えない土中微生物や昆虫、爬虫類、蝶々や鳥たちです。そして誰よりも熱い情熱を持って植物と接するポール・スミザーさんです。皆さん是非ナチュラルガーデンズ MOEGIを訪れてみてください。単なる花壇としてではなく、最近見かけなくなったトカゲやトンボやカエルや蝶々やモズやジョウビタキがいる庭として見てください。
「植物がやたらと元気で大きい」「花や種がびっしりついている」「トカゲやカエルがたくさんいる」「鳥がたくさん飛び交い雛の声がする」「たくさんの蝶々が花の蜜を吸っている」「アブラムシがたくさんいるが、テントウムシもたくさんいる」・・・。そんな場面に出会ったらそれがこのナチュラルガーデンズ MOEGIの特徴なのです。
以下、自然共生サイト認定書授与式の際の発表文章です。
ナチュラルガーデンズ MOEGIがある萌木の村株式会社は標高1,200mの高原リゾート 山梨県北杜市清里にあります。約1万坪の敷地の中に地ビール醸造場を併設したレストラン、ホテル、オルゴール博物館など20以上の施設を有する複合観光施設で、各建物をつなぐ形でナチュラルガーデンが存在しています。年間来訪者は50万人を誇ります。2012年からイギリス人ランドスケープデザイナー・ポール・スミザー氏の指導のもと、自然態系に配慮し地域の自生種を誘導した、完全無農薬・無化学肥料のナチュラルガーデンを建設してまいりました。
在来種249種を含む約700種の植物、昆虫114種、鳥類39種、爬虫類6種を確認しています。生物多様性の価値に関する基準の(4)番、生態系サービスを提供する場であって在来種を中心に多様な動植物種からなる健全な生態系が存する場、にあたります。区域内においては有識者による自然観察会や高い栽培技術を有するガーデンスタッフによるガイドウオーク、自然環境を利用したワークショップを実施しています。
次にナチュラルガーデンズ MOEGIの特徴をご説明します。
①多種多様な植物が生育できる様々な環境を作り出しています。日当たりの良い乾燥した庭、逆に日陰を好む植物のための庭、水場を好む植物のために小川を整備、風通しの良い草原のような環境、木陰のある林の環境など、様々な植物が生育できる環境をつくりあげています。
②農薬や化学肥料を全く使用しないことで植物だけでなく、土中微生物や昆虫の生育を助け、それを餌とする爬虫類や鳥類も集まり、生物の多様性を作り上げています。また使用する堆肥は区域内から出る落ち葉や剪定した枝葉、そして地ビール製造過程ででる麦芽カスを再利用した自家製堆肥を使用しており、循環型社会の形成に役立てています。
③区域内の花壇を造成するにあたり、八ヶ岳南麓の開墾から出た石を約4,000トン運搬し、割っては積みあげる技法で作ってあります。傾斜地を有効利用し、土砂の流出を防ぎ保水力を高めています。また石の隙間はモルタルなどで埋めていないので、その隙間に植物が生え、爬虫類、鳥類の営巣場所になり、生物多様性育む一要因になっています。
④数多くの観光客が訪れる萌木の村の敷地内、その足元に豊かな生態系が守られています。まさに人と豊かな自然が共存している理想の空間であると自負しています。
以上、ナチュラルガーデンズ MOEGIの特徴をご説明させていただきました。
萌木の村村長
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