マンスリー上次さん 2022.2月号

人生は必ずゴールが来る

自分ではまだまだ若い、若輩者のやんちゃ坊主だと思っていたら73歳という年齢になっていました。周りから見たら、もういいお爺です。

昨年の今頃はベッドの上におりました。癌になり、運良く手術を受けて命を救われ、現在も生かされています。

そんなこともあり「命とは…」「存在する意義とは…」など、いろいろ考えさせられました。この歳になると、仲間が少しずつ旅立って逝かれます。自分だけはまだまだだと勝手に思っていますが、昨年のこともあり何が起きてもおかしくないと思うようになりました。

人生は有限です。必ずゴールが来ます。だから生きている間に、この世に存在している間に、どう生きるかを考えなければならないと強く思いました。そして、存在するとはどういうことか自問自答しております。

存在していても他者から求められていなければ、誰かの役に立っていなければ、実は存在していても価値がないのと同じなのではないか!?もし癌の発見が遅れていたら、今この世にいなかったかもしれません。もしそうなった時、私はこの世に存在した価値があったのだろうか？と考え込んでしまいました。

人に会える、伝えられる幸せ

私の役割とは何なのか!?私には何ができるのか!?よく考えてみると、私はまだ生かされています。私はまた、皆様にお会いすることができるのです。人は皆、関係性の中で生きています。お付き合いのある人たちに、自分の思っていることを伝えたいものなのです。

それが私にはできる。生きているからこそ大事な宝物があると思うと、与えられた時間を大事にしたいと思います。皆様にお会いして、自分の思っていることを伝えたり、逆に聞いたりできる、そんな時間を与えられたことに感謝の気持ちでいっぱいです。

自分の考えを他人に伝えるのは難しいですね。私が自分の文章を読んでみても、今ひとつ整理できていないことがわかります。この文章を読んでいる皆様は、もっと分からないですよね。言葉を言霊として伝えられるようになりたいと思っています。

萌木の村村長